SNS時代のアイデンティティのかたちを探して。ハイブリッド型フェスティバル「#metttafestival」が北千住BUoYで10月1日・2日に開催

フェスティバル開催にあわせて、インスタグラムでも関連動画を配信中

インスタとアートスペースで2つの催しを展開

個人が自由に発信し、自分で自分をプロデュースできるソーシャルメディア全盛期の時代、アイデンティティへの問いは普遍的なものといえるだろう。グローバルに活動するドイツの文化機関ゲーテ・インスティトゥート東京は、「アイデンティティは叙述されることで作り上げられていく」という仮説を糸口に、この問いについて考える2つの催しを企画している。

ゲーテ・インスティトゥート

1つは、10月1日と2日に東京・北千住のBUoYを会場に開催される「#metttafestival」。現代社会におけるアイデンティティ形成をめぐる問いと、そこでソーシャルメディアが果たす影響に焦点を当てた文化・芸術フェスティバルで、アカデミックなトークと展示・パフォーマンスで構成されたハイブリッド型の催しとなる。アーティストによる作品を通して芸術実践と、東京大学の学際的シンクタンクである東京カレッジによる研究発表がフォーカスするのは、パフォーマンスやパフォーマティヴィティの概念の拡張。それらが人間にとっての内省の手段、あるいはアイデンティティの新たな形を示す触媒とし機能するかを探求していくという。

Chloe Paré Polyethylene 2022
Angus Schaefer Scroll 2022

フェスティバルは「障害とアクセシビリティ」「言語と翻訳」「植物ベースの癒しと知識」「クィア・アートとクィア・ポリティクス」「身体的移動とデジタル・マイグレーション」という5つの観点に沿ってキュレーション。これらのテーマに沿って、パフォーマンスや作品の展示、研究者やアーティストによるパネルディスカッション、ワークショップなどが開催される。

当日の様子は、アジア各地のゲーテ・インスティトゥートを通じて各国に向けても配信される予定。登壇者、参加アーティスト、およびプログラム詳細は9月1日に発表される。チケット情報はこちらをチェック。

Anais Karenin Invisible immaterial
Marie Hahne Ich erinnere mich fast an dich, 私はほとんどあなたを覚えている 2020

この催しに先行して、今年7月からはInstagram上で「@metttazzzine」もスタートしている。これはデジタルネイティヴ世代へのインタビュー動画を発信・アーカイブするプロジェクトで、国家の枠組みを超えて人生を歩んできたトランスナショナルな若者たちのアイデンティティへの認識を知ることができる。「#metttafestival」と合わせて、チェックしてほしい。

metttazzzine

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