
展示風景より、巨大ピングーのぬいぐるみ
東京・有楽町の東京国際フォーラム地下1階に、新たな展示空間YURAKUCHO MUSEUMが7月10日にオープンした。大小ふたつのギャラリースペースを備え、人と作品の出会いを生み出す場を目指すという同館。JR有楽町駅から歩いて1分、地下コンコースで駅と直結しているため、暑さの厳しい季節でも快適にたどり着ける。そのこけら落としを飾るのが「可愛いだけじゃない!?ピングー展」だ。会期は9月6日まで。

『ピングー』は、スイスの映像作家オットマー・グットマンが手がけたストップモーション・アニメーション。原型にあたるテストフィルムが生まれたのは1980年のことで、2025年に45周年を迎えた。TVシリーズの放送は155を超える国と地域におよび、ペンギンの男の子ピングーが家族や仲間たちと繰り広げる物語は、国境に関係なく親しまれてきた。日本では1993年から放送が始まり、幼い頃に夢中になったという人も多いはずだ。

本展のテーマは「遊園地」。1993年、エピソード「ピングーの遊園地」の撮影途中に56歳で世を去ったグットマンへのオマージュとして設定された。未完のまま残されたこのエピソードは、日本人アニメーターの甲藤征史が引き継いで完成させている。会場のパネルではその経緯にも触れられており、作品の歴史を知るうえで見逃せないポイントになっている。