電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP 2022」が渋谷でスタート! 最新アルバムをリリースした池田亮司のライブなど豪華なラインナップ

12月7日から11日まで、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)、渋谷ストリーム ホール、Spotify O-EAST、WOMB、スクランブルホール(SHIBUYA QWS)で開催

Ryoji Ikeda Live Set at TFAM 池田亮司現場音樂會©TFAM

国内外のアーティスト43組が集結。インスタレーションも披露

今年で7年目を迎えた電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」が渋谷各所でスタートする。池田亮司のライブ、Sougwen 愫君 Chung のインスタレーション、ドイツ実験音響の最高峰レーベル"Raster"のショーケースなど全43組の国内外アーティストによる豪華なラインナップで5日間を彩る。会期は12月7日から11日

Sougwen 愫君 Chung

初日の12月7日は「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」にて、テクノロジー、サウンド、映像が融合する大規模なプログラム『A/Visions』を開催。日本を代表する電子音楽作曲家/アーティストRyoji Ikeda(池田亮司)が約10 年ぶりにリリースするオリジナルアルバム『ultratronics』(2022年12月2日)の最新オーディオビジュアルコンサートと、中国系カナダ人アーティスト/研究者であるSougwen 愫君 Chung(スグウェン・チャン) が、数年にわたって開発中の、植物と機械の共自然性、生体模倣ロボット工学を探求した作品《Flora Rearing Agricultural Network (F.R.A.N.)》のライブパフォーマンス版を世界プレミア公開する。

続く12月8日には「渋谷ストリーム ホール」にて、AI とクリエイティビティ、オーディオビジュアルに焦点を当てた『Play 1』を開催。Montreal Life Support & Woulgによるロボットがチェロを演奏する衝撃のインスタレーション《Empty Vessels》。モントリオール拠点のデジタルアーティストMyriam Bleauによるオーディオビジュアル・パフォーマンス「Unsculpt」Nao Tokui(徳井直生)によるAIによるDJプレイを実践する「Emergent Rhythm」を実施。若手作家によるパフォーマンスも行われる。

12月9日は、同じく「渋谷ストリーム ホール」にてサウンドとイマーシヴなビジュアルに焦点を当てたオーディオビジュアル『Play 2』開催。コンポーザーのFrance Jobinと、メディアアーティストでDerivative社のテクニカルディレクターとしても知られるMarkus Heckmannが、量子論に触発されたA/V パフォーマンス「Entanglement」を披露。

Myriam Boucher、UKのBedouin からリリースした最新アルバム『Visions』でさらなるプロダクションデザインの深化を見せた注目のMars89 、プログラミングを駆使した実力派映像ユニットHexpixels(神田竜/比嘉了)のコラボレーションなどのほか、グラフィックアーティストYOSHIROTTENが、彼の音楽ユニットYATTの相方であるTAKAKAHNとともに、世界初のオーディオビジュアル・ライブパフォーマンスも行われる。

Byetone ©Béla Bender| raster
NSDOS ©Flavien Prioreau

12月10日は「Spotify O-EAST」と「WOMB」で2つのイベントが。「Spotify O-EAST」ではエレクトロニックミュージックのリズムの魅力に特化した『Nocturne 1』を開催。ドイツ実験音響の最高峰レーベル"Raster"のショーケースとして、レーベル主宰のByetoneによるリズム、サウンド、レーザーを組み合わせたショー「Pluses」、Mieko Suzuki & Claudia Rohrmoserの実験的AV パフォーマンスなどを実施。また、2019 年に開催した「Digital Choc × MUTEK.JP」以来の来日となるフランス出身のNSDOSも出演も決定した。

Priori ©Tiana McLaughlan

「WOMB」では深夜23:00からMUTEK.JPとWOMBのコラボレーション・パーティを開催。メインフロアでは、モントリオールのエレクトロニックミュージックシーンで絶大な支持を集めるプロデューサーPrioriと、ここ数年で日本のトップDJ のひとりへと躍り出たOcca、そして昨年のMUTEK.JP でライヴセット・デビューを果たした東京拠点のテクノプロデューサーRisa Taniguchiモントリオール拠点のlaced & LCL_Streamの4組が登場する。

Hatis Noit
Pantha du Prince

最終日の12月11日「Spotify O-EAST」で開催する『Nocturne 2』では、ロンドン拠点の日本人ヴォーカリストHatis Noit(ハチスノイト)がMUTEK.JPにカムバック。最新アルバム『Aura』のライブセットをビジュアルアーティストYuma Kishiとのコラボレーションで日本初披露する。さらに世界で高い評価を集めるドイツ人プロデューサーPantha du Princeの待望の初来日公演など注目のプログラムが集まっている。

12月8日、9日に開催される「MUTEK.JP PRO Conference」
過去のカンファレンスより

この他に、12月8日と9日の2日間にわたってSHIBUYA QWS 「スクランブルホール」で開催される『MUTEK.JP Pro Conference』では、デジタルクリエイティブに焦点を当て、クリエイティブ業界の発展に寄与することを目的としたトーク、プレゼンテーションなども実施する。最新技術を活用したAI、XR、メタバース、WEB3などをキーワードにした議論に触れて、デジタル表現の未来に触れたい。

MUTEK.JP 2022 Edition 7

会期:2022 年12月7日~11 日
会場:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)、渋谷ストリーム ホール、Spotify O-EAST、WOMB、スクランブルホール(SHIBUYA QWS)
https://tokyo.mutek.org/

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