公開日:2024年4月18日

国立新美術館と香港のM+(エムプラス ) がパートナーシップを締結。2025年秋に日本の現代美術展を共同企画へ

イギリスのテート、フランスのポンピドゥ・センターなど世界各地の芸術文化機関と並び、今回M+とパートナーシップを締結する唯一の日本の機関。2025年秋に、日本の現代美術に焦点をあてた企画を開催する

M+ signs MOU with The National Art Center, Tokyo, Japan Photo: Winnie Yeung @ Visual Voices Courtesy of West Kowloon Cultural District Authority

WKCD(香港西九龍文化地区)で開催された香港国際文化サミット2024において、国立新美術館が、香港の現代美術館M+(エムプラス)との国際連携に関する覚書に調印した。

M+は、香港の西九龍文化地区に位置するアジア最大級の美術館。20世紀から21世紀のビジュアル・アート、デザイン、建築、ムービング・イメージ、香港のビジュアル・カルチャーの収集、展示、解釈を専門とする。

M+, Hong Kong Photo: Kevin Mak ©Kevin Mak Photo: Courtesy of Herzog & de Meuron

イギリスのテート、フランスのポンピドゥ・センターなど世界各地の主要な芸術文化機関と並び、国立新美術館は、今回M+とパートナーシップを締結する唯一の日本の機関。このパートナーシップにおいて、両館のキュレーターが共同で展覧会を企画する。1990年代から2000年代の日本の現代美術に焦点をあてた展覧会を、2025年秋に国立新美術館で開催予定だ。

今回のパートナーシップ締結に際して、国立新美術館長逢坂恵理子は以下のように述べる。

「この国立新美術館と M+ 共同企画では、両館のキュレーターが、海外と日本からの視点により、日本の現代美術の20年を振り返り検証します。グローバル化と内向化が加速したこの時代特有の現代美術を、複数の文脈から紐解く展覧会となるでしょう。」

国立新美術館 外観 ©国立新美術館 ©The National Art Center, Tokyo

国立新美術館は、芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与することを使命に、2007年に開館。コレクションを持たない代わりに、さまざまな芸術表現を体験し、学び、多様な価値観を認め合うことができるアートセンターとして、展覧会の開催や、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及プログラムを実施している。

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