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日本最南端であり、アジアへの玄関口でもある八重山の島々で、新たな芸術祭「竹富町の島々からはじまる日本最南端の国際芸術祭(仮称)」が本年より開催される。会期は12月5日~14日。
同芸術祭は、八重山諸島の9つの有人島を舞台に、土地に根付いた歴史や文化、暮らしを芸術祭を通じて「ほり・おこす」ことを目的に、地域の文化的な豊かさを未来へと紡ぐことを目指す試みだ。たんなる作品の展覧会ではなく、島民とアーティストの出会いや協働、長期の滞在制作といった「プロセス」に重きを置くとしている。

2025年、26年は本開催に向けての「プレ開催」と位置付けられ、西表島を中心に展示やワークショップ、公開カンファレンスなどが実施される。今回のアートプログラムは、「やんばるアートフェスティバル 2024-2025」にて制作・展示された作品から「八重山」をテーマにしたものを中心に再構築したもの。片桐功敦、五風十雨×テマリズム、紅露工房、Ryu(RYU MATSUYAMA)x Choji、Us 4 IRIOMOTEらによって、計13個のプログラムが展開される予定だ。

また、12月7日に開催されるカンファレンスでは、識者による地域芸術祭の先進例の紹介や、町内在住アーティストによるトークなども実施される。登壇者は、塩田基(公益財団法人 福武財団 瀬戸芸事業部 特命部長)、金島隆弘(金沢美術工芸大学 准教授)、畑中英二(京都市立芸術大学 教授)、石垣昭子(染織家、紅露工房主宰)、三砂ちづる(作家)の5名。こちらは、オンライン(YouTube)での配信も予定されている。

沖縄の島々で新たに始まるアートプロジェクト。各プログラムの詳細や、アクセスガイドは公式ウェブサイトをチェックしてみてほしい。
