公開日:2025年11月26日

「リサ・ラーソンの作り方 展」が東京・立川のPLAY! MUSEUMにて12月から開催。私だけのリサ・ラーソンを「作る」ワークショップも

スウェーデンを代表する陶芸家。会期は12月27日〜 2026年2月23日

リサ・ラーソンの個展が東京・立川で開催

絵とことばがテーマのミュージアム「PLAY! MUSEUM」にて、12月27日から2026年2月23日まで「リサ・ラーソンの作り方 展」が開催される。

日本でも大人気のリサ・ラーソン(1931〜2024)は、スウェーデンを代表する陶芸家。スティグ・リンドベリに見出され、スウェーデン最大の陶芸製作会社グスタフスベリ社で活躍。同社の黄金期を支える中心的なデザイナーとなる。1980年にフリーランスとなり、2022年、スウェーデンの芸術と工芸を刷新し、豊かにした長年の優れた仕事に対して政府から勲章を授与された。2024年に92歳で死去。

動物を表した愛らしい陶器を中心に、世界各地で人々の暮らしを彩ってきたリサ・ラーソン。スケッチから生まれた絵本のキャラクター「マイキー」や、作家のライフスタイルにも注目が集まり、幅広い世代に支持されている。

リサ・ラーソンの原型をもとに出来上がったプロダクト

本展は3部構成第1部の「見る」「知る」のセクションでは、ラーソンが制作した原型作品をもとに、工房で職人が作るライオンや猫など、お馴染みの作品の制作プロセスを紹介。実際にスウェーデンで使っていた道具類を展示するほか、量産制作の工程と、そこに関わる国内外の様々な職人の仕事ぶりを映像や写真でたどる。

リサ・ラーソンが制作のために描いたスケッチ
工房「ケラミック・スタジオ」の様子 撮影:木寺紀雄
リサ・ラーソンが実際に使用していた道具

第2部「作る」のセクションは、来場者が自分だけの作品づくりが体験できるというユニークな企画だ。PLAY! MUSEUMの特徴のひとつ、うずまき状の展示空間の中心部にある大空間で、ラーソンの作り方を参考に、絵を描いたり陶器に模様をつけたりできるワークショップが毎日開催される。子供から大人まで来場者全員が創作の楽しさに触れることができるまたとない機会になりそうだ。

にっぽんのリサ猫 模様つけ 参考写真
マイキーのぬり絵 参考写真
マイキーのサンドアートボトル 参考写真

第3部「リサ・ラーソンのゆくえ」は、作家の拠点スウェーデンが世界に先駆けて環境問題に取り組んできたことを出発点に、壊れてしまった陶器をどうするのかなど、サスティナブルな陶器のゆくえについて考える内容。

リサ・ラーソンが筆立てとしてリユースしていた作品