ローズリー・ゴールドバーグ=著、深川雅文=監訳、角田かるあ/井口壽乃/香川檀/長名大地/木村理恵子/吉田侑李/青木識至/原田遠/江口正登=共訳
フィルムアート社 4,800円+税 4月25日発売

20世紀以降のパフォーマンス史を描いた古典的名著である、ローズリー・ゴールドバーグによる『Performance Art』の最新版。現代美術のみならず、演劇、ダンス、音楽、扇動、祝祭、アクティビズムまで、ジャンルを横断して拡張を続けるパフォーマンス。本書では、1909年の未来派宣言にその源泉を探りつつ、2020年代におけるパンデミック下の実践を含め、計235点の図版でパフォーマンス史の全貌を鮮やかに描きだす。
河野真太郎=著
フィルムアート社 2,600円+税 4月18日発売

日本社会で使われる「格差」という言葉——そこに何が隠れているのか。本書はケン・ローチ作品をはじめとするイギリス映画・文学が描く階級の物語を通して、新しい連帯のかたちを探る。イギリスの近・現代史や新自由主義経済下の社会を批判的に読み解き、労働、家族、ギグ・エコノミーといった問題を浮き彫りにしながら、イギリス映画・文学に新しい視座を与える一冊。
マリリン・チェイス=著、石井ひろみ=訳
書肆侃侃房 3,000円+税 5月発売

ルース・アサワは日本人二世としてカリフォルニアに生まれた彫刻家。日系人強制収容所での過酷な生活を経て、6人の子どもを育てながら、ワイヤーから編みつくられた独自の彫刻作品のほか、噴水などのパブリック・アートも制作した。本書は生誕100年を迎え、MOMA(ニューヨーク近代美術館)をはじめとして世界で大規模な回顧展が巡回されるアサワの生涯をひもとく。
ふくだぺろ=著
春風社 4,600円+税 3月発売

ポスト狩猟採集民であるピグミー系集団・トゥワの人々は毎日闘い、歌い、踊っていた。人死が出ることはきわめて稀だが、激しい怒号が飛びかい、80人ほどのコミュニティで流血するほどのケガが約9日に1度発生する。本書はトゥワの暴力を「平等主義暴力」と名づけ、闘争、音楽、罵倒といった社会実践を通じて考察する。現代社会に偏在する「支配のための暴力」を相対化し、暴力、人間について再考を促す。
石川理恵=著、金子亜矢子=撮影
グラフィック社 2,200円+税 4月発売

全国でZINEフェスなどが開かれ、近年注目が集まる自由な小冊子「ZINE」。本書は、ZINEの制作のコツや個性豊かな実例を含め、楽しみ方を網羅したガイド。初心者でも自分らしい一冊が作れる、実践的な入門書。
村松桂=著
国書刊行会刊 8,000円+税 3月発売

岡山県津山市にあるつやま自然のふしぎ館の剥製801点を撮影した写真集。写真家・村松桂は17年あまりにわたって同館に通い続け、開館60周年の2023年に全点を撮影。ブックデザイナー・サイトヲヒデユキによる造本も美しい函入りの豪華な一冊。