
隈研吾=著者、グレース・ラ=序文、井原恵子=訳
グラフィック社 7,200円+税 8月発売

世界的建築家・隈研吾による2011年から2024年までの主要40プロジェクトをまとめた最新作品集。国立競技場、角川武蔵野ミュージアム、オドゥンパザル現代美術館、UCCA陶美術館、中橋など、国内外の公共建築、文化施設、美術館、都市空間を横断的に取り上げる。建築がたんなる構造物ではなく、人の行動や交流、記憶を生み出す「場所」となる過程を描き出す。
ミランダ・ジュライ=著者、岸本佐知子=訳
新潮社 2,950円+税 8月28日発売

ミランダ・ジュライは、初の短篇集『いちばんここに似合う人』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞し、映画監督やパフォーマンス・アーティストとしても活躍する作家。ジュライの長篇第2作となる本書は、「中年期」をテーマに、45歳の女性アーティストが人生の曲がり角を迎え、すべてを失いかけながら、無様に、不器用に突き進んでいく姿を描く。
松井裕美=著者
東京大学出版会 3,000円+税 9月11日発売

本書は、東京大学大学院総合文化研究科准教授・松井裕美による西洋美術史の入門書。中世から近代までのフランス美術をめぐりながら、美術史という学問のセンスとエッセンスを身につける12の講義で構成される。
ジェイス・クレイトン=著者、imdkm=訳
フィルムアート社 3,400円+税 8月26日発売

DAW、ファイル共有、ストリーミング、オートチューンなど、音楽のデジタル化によって制作・流通・聴取のスタイルは根本的に変化した。本書は、MP3以後、音楽の「場所」はどう変わったのかという問いをもとに、世界各地に根付いてきたローカルな音楽を探求する。ジャジューカの伝統音楽からボストンのクラブ・ミュージックまで、世界を旅するDJが21世紀以後の音楽文化を描き出す。
湯本豪一=著者、鮫島圭代=翻訳
パイ インターナショナル 3,600円+税 8月21日発売

日本の漫画雑誌は、政治風刺を意味する「ポンチ」文化から始まり、岡本一平らの挑戦を経て大衆文化へと成長した。本書は、言論統制の時代を乗り越え現代漫画へとつながる漫画雑誌の系譜を、多数の図版やコレクションとともにたどる。
ノエミ・ビアセットン=著者、清水玲奈=翻訳
BNN 3,200円+税 9月16日発売

「スーパーストーム」とは、著者のノエミ・ビアセットンが現代の政治的コミュニケーションをたとえた言葉。膨大な視覚的イメージに溢れる政治コミュニケーションは、誰も予測できない速度と規模で拡大し続けるイメージの嵐となっている。本書は、1960年代から現在に至るまでの政治、社会、メディア、テクノロジー、そしてデザインの関係を横断的かつ批判的に読み解き、具体的な事例を通して政治的ヴィジュアル文化の60年を解剖する。
深井佐和子、古賀稔章=インタビュー編集・執筆、古賀稔章=注釈執筆、田中義久=アートディレクション、centre Inc.=デザイン
POST 7,500円+税 9月4日発売

POSTは、東京・恵比寿にあるアートブックの専門店。一定の期間ごとに店内の本を入れ替え、一度にひとつの出版社の本を紹介するという形式で運営されている。本書には、オープンから特集してきた全50回分の出版社特集に加え、本書のために新たに行った海外出版社6社へのインタビューや、15年にわたるアートブックの変遷がまとめられている。