
鮫島圭代=解説・監修
パイ インターナショナル 2,900円+税 6月24日発売

手のひらの上で展覧会をながめているようなアートブック、《ちいさな展覧会》シリーズの第1弾。季節のうつろいを感じられる庭の景色、城・館の庭、暮らしのなかの庭など、美しい庭の絵400点を収録する。モネ、ルノワール、マネ、クリムト、ゴッホ、クロイアといった巨匠の名画から、知られざる画家たちの作品まで、時代を問わず幅広く紹介。主要作品の解説に加え、絵画や西洋文化における庭の歴史もたどれる一冊だ。
レフ・マノヴィッチ、エマニュエーレ・アリエッリ=著者、久保田晃弘=監修、高崎拓哉=翻訳
BNN 3,600円+税 7月15日発売

生成AIの登場は、創造性や「美しさ」のあり方を変化させている。本書は、美学、芸術哲学、芸術心理学、メディア論、デジタル文化研究、コンピュータ科学、そしてデジタルメディア実践の知見を横断しながら、生成AIが人間の感性と創作にもたらすインパクトを考察する。レフ・マノヴィッチとエマヌエーレ・アリエッリの共同思考をもとに、現代の視覚文化をひもとく。
スーザン・ソンタグ=著、近藤耕人=訳
晶文社 2,200円+税 7月13日発売

世界の断片を収集し、世界を複写する写真。スマートフォンやSNSによって誰もが日常的に写真を撮り、発信する現代において、写真を語ることはますます切実な意味を持つ。本書は、写真というメディアが社会や文化、そして人間の感受性に及ぼす影響を描き出したスーザン・ソンタグの名著『写真論』の新版。
ミシェル・シオン=著、川竹英克=訳
フィルムアート社 3,800円+税 7月25日発売
映画音響研究の革新者ミシェル・シオンによる代表的著作の邦訳。フリッツ・ラング、溝口健二、アルフレッド・ヒッチコック、マルグリット・デュラス、ハンス゠ユルゲン・ジーバーベルクらの作品分析を通じ、「声」が切り拓いた映画表現の可能性を問い直す。
坂川朱音=著・監修
BNN 4,500円+税 6月24日発売

坂川栄治は1985年より雑誌『SWITCH』のアートディレクター・デザイナーとして、欧文書体を用いた大胆なデザインで注目を集め、その後幅広いジャンルの装丁を手がけてきた。本書は、約35年にわたって7000冊超にも及ぶ雑誌・書籍の「顔」を作り続けた坂川のデザインの軌跡をたどるとともに、出版業界の潮流やその社会背景についても読み解く一冊だ。
石倉敏明=著
作品社 2,700円+税 7月29日発売
石倉敏明は、人類学者としてインド・ネパールや日本の東北地方を中心に各地をフィールドワークするいっぽうで、国際芸術祭「あいち2025」キュレトリアルアドバイザーを務めるなど、芸術にも実践的に取り組む。本書は、共同体に代わる原理として「共異体」を提唱し、人類学と芸術を往還しながら、その広がりと可能性を検討する。
中野京子=著
集英社 2,000円+税 6月26日発売

本書は、「怖い絵」シリーズで知られる中野京子が「旅」という切り口から名画をひもとく一冊。宗教画から近代絵画、異文化交流の痕跡までをたどりながら、旅先で画家たちに芽生えた視点の変化を探る。一枚の絵の奥にある「時間」と「記憶」をたどることができる。