ロシアによるウクライナ侵攻など、戦争と日常の距離が縮まった2022年。影響はアートにも及び、ヨーロッパを中心にさまざまな運動が起きているが、日本でも新たな取り組みが始まった。
日本国内でアーティスト・イン・レジデンスを実施している団体・個人の有志が立ち上げた「#ResidenciesWithoutBorders」は、戦争などの影響で日本での滞在制作を希望するアーティストや表現者への支援を表明。可能な限りの助言や滞在に関するサポートを行う取り組みだ。2022年4月20日現在の賛同者は、青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC](青森)、さっぽろ天神山アートスタジオ(北海道)、PARADISE AIR(千葉)、京都芸術センタープログラムディレクターの勝冶真美、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ プロジェクトマネージャーの東海林慎太郎の3団体と個人。取り組みの情報発信には、日本のアーティスト・イン・レジデンス総合情報サイト「AIR_J」が協力している。
サポート内容は、PARADISE AIRでの滞在先の無償提供や、渡航・滞在に関する情報提供や生活支援まで多岐にわたる。また、具体的な支援は難しくとも趣旨に賛同する人々の表明も募っている。賛同者フォームはこちら。日本語サイトのほかに、英語サイトもある。