公開日:2023年10月19日

「坂本龍一トリビュート展(仮称)」がICCで12月開催へ。ライゾマティクスの真鍋大度を共同キュレーターに迎える

坂本の残した演奏データをもとにした作品、国内外のアーティストによる坂本との関わりのある作品、これまでのICCでの展示ほかの記録などによって構成される展覧会。会期は12月16日〜2024年3月10日。

Photo by Neo Sora © 2020 Kab Inc.

「コミュニケーション」というテーマを軸に科学技術と芸術文化の対話を促進し、豊かな未来社会を構想してきた東京・初台にあるNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 。同所で12月16日から2024年3月10日にかけ「坂本龍一トリビュート展(仮称)」が行われることがわかった。

ICC主任学芸員の畠中実に加え、ライゾマティクスの真鍋大度が共同キュレーターとして名を連ねる。

2023年3月28日に逝去した音楽家・坂本龍一とICCとの関わりは開館以前のプレ活動期間(1991年〜)に遡り、展覧会関連イベントや開館10周年・20周年記念企画展など、ICCと深い関わりを持ってきたアーティストでもある。

坂本自身、1990年代初頭の黎明期よりインターネットに関心を持ち、インターネット・ライヴを実施するなど作品へのメディア・テクノロジーの導入を積極的に行ってきた。岩井俊雄に始まり、カールステン・ニコライ、高谷史郎、真鍋大度、毛利悠子といったアーティストとのインスタレーション制作など、現代アート、メディア・アートの分野でも多くの作品の制作を行った。

本展ではメディアアート分野においてもはかりしれない功績を残した坂本の追悼とともに、坂本の残した演奏データをもとにした作品、国内外のアーティストによる坂本との関わりのある作品、これまでのICCでの展示ほかの記録などによって構成し、坂本の活動を継承し、展開する、未来に向けた坂本龍一像を提示することを試みるという。

会期中にはキュレーター、出品作家およびゲストによるトークやシンポジウム、上映プログラム、コンサートなどのイベントを開催予定。

さらに展覧会名や出品作家、作品の詳細については、11月中旬頃に発表される予定だ。

会期:2023年12月16日(土)—2024年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:11:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
入場料:一般 800円(700円)、大学生 600円(500円)
*( )内は15名様以上の団体料金
* 障害者手帳をお持ちの方および付添1名、65歳以上の方と高校生以下、ICC年間パスポートをお持ちの方は無料、
* 予約方法の詳細は、後日ICCウェブサイトにてお知らせします。
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日もしくは振替休日の場合、翌日を休館日とします)、年末年始(12月28日〜1月4日)、ビル保守点検日(2月11日)

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