SIDE CORE new land 2024 © SIDE CORE
SIDE COREの個展「SIDE CORE Living road, Living space / 生きている道、生きるための場所」が、10月18日から石川・金沢21世紀美術館で開催される。会期は2026年3月15日まで。
東京を拠点に、日本各地でプロジェクトを展開してきたアートチーム・SIDE CORE。2011年の東日本大震災を契機に得た「都市はあらゆる側面で他の地域に依存して成り立っている」という気づきから、ストリートカルチャーを、都市の路上に閉じた表現でなく、地域と地域をつなぎ、移動や文化の連鎖反応に基づく表現運動としてとらえ直すことを試みてきた。

本展は、「道路」や「移動」という視点から、「異なる場所をつなぐ表現」をテーマに据えた展覧会。美術館内だけでなく、路上や街なかへと展開し、多様な場面で「生きるための場所」を発見/再発見するための契機となることを目指すという。
会期中は、「道や移動」をテーマにした作品の展示に加え、展覧会ゾーンに開設される無料のスペースなども使用し、美術館という空間に「別の道」を開く実践を行うほか、プロスケーター・映像作家の森田貴宏(株式会社FESN主宰)、ニューヨークと東京を拠点に活動するアーティストのスティーブン・ESPO・パワーズ、ANAGRAの立ち上げメンバーで、2025年にリビング型ギャラリー「HAUSU」のオープンを控える細野晃太朗といったゲストアーティストを招聘。スケートボードやグラフィティ、音楽イベントなどのストリートカルチャーの表現を通して、様々な価値観や生き方が交差する場を生み出し、美術館の新たな表現の可能性を模索する。



10月の開幕に先立ち、8月4日にはプレイベント「PRESEN TATION - VOL.0」を開催。美術館を「展示するだけの場所」ではなく、「何かが生まれる場所」としてとらえ直すプロジェクトとして、細野晃太朗のディレクションによるアーティストのパフォーマンスを軸に、1日限りのアートショップやフード、バーなども登場する。さらに8月から10月にかけて、金沢市と珠洲市内で出展作家らによる滞在制作も予定されている。

