公開日:2023年9月21日

阪急メンズ東京にて酒井智也の個展「SPIRIT POP」が10月4日から7日間開催。明るくポップな陶芸で記憶をたどる

1階、7階の2会場にて、「記憶の守り神」とも呼べる新シリーズを展開!

左から、SPIRIT series SORATO NO KAMI、SPIRIT series ABUKA NO KAMI、SPIRIT series NABO NO KAMI SPIRIT series NEPOMI NO KAMI、SPIRIT series KYODORA NO KAMI

現代の日本における「神」とは、何か?


陶芸家・酒井智也による、「記憶」をテーマにした作品が、阪急メンズ東京1F MAIN BASEと7F B-OWND Galleryの2会場に並ぶ。1989年愛知県西尾市生まれの酒井は、失われていく大切な記憶を残すというテーマのもと、自己の記憶や他者の記憶、時代の記憶をモチーフに、それぞれ抽象的なイメージを練り上げたシリーズ作品を制作してきた。

記憶や過去など、抽象的なイメージを土で練り上げた作品は、カラフルな色をまとったユニークなフォルムがその魅力。明るくポップな作風により、多世代に人気を集めている。

誰かの心に残る、色とりどりの想いを内包する記憶。それを後世に残すには、時代を越えて人々が本当に大切な記憶を、安心して託せる存在が必要だ。過去、それらは「神」などの宗教的なものに託され、いつの時代の人々にも、教訓や癒しを与え続けている。

ー展覧会紹介文より

酒井はマンガやアニメ、アイドルなどの推し文化など様々な要素を受け入れ、独自の発展を遂げる日本の現代文化を背景に作品作りを行ってきた。そして本展では、新たに古今東西の「神」をモチーフに取り入れながら、「記憶の守り神」とも呼べる新シリーズを生み出した。これまでの作品をさらに発展させたもので、この「記憶の守り神」は、長く形を保つことが可能な土を焼くという陶芸の素材と技法によって、遥か遠い未来まで伝えられていくだろう。

総点数100点以上。作品を通して、自身の記憶に出会い、自分の内面を見つめ直してみてはいかがだろうか。

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