欧米圏に禅の思想を伝えたことで知られる仏教哲学者・鈴木大拙。東京・ワタリウム美術館ではその活動を伝えるイベントがこれまでも開催されてきたが、今年7月12日から展覧会「鈴木大拙展 Life=Zen=Art」が始まることが発表された。本展協力は岡村美穂子(鈴木大拙館名誉館長、元日本民藝館評議員) 、テキストは安藤礼二(文芸評論家)。
今展には、大拙の筆による書だけでなく、彼の問題意識に連なる表現者たち、彼が影響を与えた海外の芸術家たち、さらに時間を超えて影響を受けた現代の作家たちの作品が集められている。木喰明満、岡倉天心、南方熊楠、西田幾多郎、柳宗悦、棟方志功、ジョン・ケージ、ヨーゼフ・ボイス、ナムジュン・パイク、谷口吉生、坂本龍一、山内祥太そしてもちろん大拙本人を含めた13組は、仏師、哲学者、音楽家、建築家と幅広く、その広がりは大拙の持つ思想の広大さとリンクするものだろう。会期は2022年7月5日から10月30日まで。
鈴木大拙展 Life=Zen=Art
会期:2022年7月12日〜10月30日
会場:ワタリウム美術館
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月(7月18日、9月19日、10月10日は開館)
※作品保護のため、会期中に一部展示替えあり。
http://www.watarium.co.jp/