Mirage 1989 多田美波研究所蔵 撮影:多田美波研究所
東京都現代美術館では、戦後日本において抽象彫刻家・造形作家として活躍した多田美波の大規模回顧展「多田美波―光、凛と ゆれる」が開催される。会期は8月29日〜12月6日。

生涯を通じて約200点の彫刻作品と、500点におよぶ建築関連作品を手がけた多田は、美術館という枠にとどまらず、公園、駅、市庁舎、ホテル、劇場など、都市の様々な場所に作品を残してきた。光を作品の重要な構成要素としてとらえ、空間そのものに働きかける実践は、同時代の潮流のなかにあっても独自の立ち位置を築いている。

没後初の回顧展となる本展は、彫刻をはじめ、レリーフ、緞帳(どんちょう)、シャンデリア、ビルのファサード、照明器具まで、美術・建築・デザインの領域を往還しながら活動した作家の多様な仕事を総覧するような機会となる。