公開日:2025年5月4日

台北ビエンナーレ2025が11月に開催。テーマとアーティストラインナップを発表。横溝静、さわひらき、高田冬彦らが参加

「Whispers on the Horizon(地平線のささやき)」を副題とし、54人のアーティストが参加。

台北市立美術館(TFAM)は、第14回目となる「台北ビエンナーレ2025」を2025年11月1日〜2026年3月29日に開催する。副題を「Whispers on the Horizon(地平線のささやき)」とし、54組のアーティストが参加することを発表した。

ハンブルガー・バーンホフ現代美術館ディレクター陣である、サム・バーダウイルとティル・フェルラスのキュレーションにより、世界35都市から集まったアーティストによる33の新作やサイト・スペシフィックなインスタレーションが展示される予定だ。

台北ビエンナーレ2025のキュレーター、サム・バルダウイル(右)とティル・フェルラス(左) 画像提供:台北市立美術館

台湾の歴史は、植民地支配、アイデンティティの変遷、政治的変革によってかたち作られてきた。ビエンナーレではこの背景をもとに「切望(Yearning)」をテーマとし、たんなる欲望を超えた、満たされることのない普遍的な感情を探求する。
台湾にまつわる文学や映画の象徴的なオブジェクト(人形、日記、自転車)を取り上げ、それらが持つ歴史的な意味を掘り下げる。参加作家として、モナ・ハトゥム(イギリス/レバノン)、ワン・ヤオイ(台湾)、ナリ・ワード(ジャマイカ/アメリカ)、ジェレミー・ショウ(カナダ)など、世界中から多様なバックグラウンドを持つアーティストが集う。

パメラ・サンストラム SCENE 58 2024 Courtesy of the artist and Goodman Gallery, London Photo:Alexander Edwards
高田冬彦 The Princess and the Magic Birds 2020-2021 Courtesy of the artist

CTBC芸術文化財団は、台湾の現代アートの発展を支援するため、3回連続でビエンナーレの主要スポンサーを務める。また、シャネル(CHANEL)も支援し、国際的なアートコミュニティの発展に貢献する。

パメラ・サンストラム SCENE 58 2024Courtesy of the artist and Goodman Gallery, London Photo:Alexander Edwards
ワン・ヤオイ Co-Production ビデオスチル Courtesy of the artist

台北ビエンナーレ2025は、私たちが持つ「切望」の感情をアートを通して可視化し、記憶と未来が交差する空間を創り出すことを目指す。展覧会は一つの答えを提示するのではなく、過去と現在、そして未来をつなぐ「ささやき」として、鑑賞者の心に残るだろう。

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