『落下の王国 4Kデジタルリマスター』ポスターヴィジュアル © 2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.
ターセム監督の映画『落下の王国』の4Kデジタルリマスター版が、11月21日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下、グランドシネマサンシャイン池袋ほかで全国公開される。
『落下の王国』は、『ザ・セル』で鮮烈なヴィジュアル世界を築いたターセム監督による2006年製作の映画。構想26年、撮影期間に4年の歳月をかけた本作は、2008年の日本公開以来、国内では配信されることがなく、鑑賞機会が限られていたカルト的ファンタジー作品だ。CGに頼らず、13の世界遺産、24ヶ国以上のロケーションを巡って撮影された、万華鏡を覗くような映像美がこのたび4Kデジタルリマスターで蘇る。
物語の舞台は、1915年。映画の撮影中に大怪我を負い、病室で自暴自棄に陥るスタントマンのロイは、同じく入院中の少女アレクサンドリアに自殺するための薬を薬剤室から盗んで来させようと考え、思いつきの冒険物語を聞かせ始める。それは、愛する者や誇りを失って深い闇に落ちていた6人の勇者たちが、力を合わせて悪に立ち向かう愛と復讐の叙事詩だった。