公開日:2026年3月24日

国立新美術館の新館長に菅谷富夫が就任へ。現館長・逢坂惠理子は3月末で退任

菅谷富夫は大阪中之島美術館の初代館長

菅谷富夫

東京・六本木の国立新美術館は、現館長・逢坂惠理子が3月31日をもって退任し、4月1日付で新館長に菅谷富夫が就任することを発表した。

菅谷富夫は、1958年千葉県生まれ。財団法人滋賀県陶芸の森学芸員、大阪市立近代美術館建設準備室学芸員を経て、2017年から大阪中之島美術館準備室長に就任。大阪中之島美術館準備室では「美術都市・大阪の発見」(1997)、「早川良雄の時代」(2002)などの展覧会を手がけた。2019年に同館の初代館長に就任してからは、近代デザイン、写真、現代美術の分野を担当するいっぽうで、新しい美術館整備の統括も行った。共著に『都市デザインの手法』(1998)、『デザイン史を学ぶクリティカルワーズ』(2006)など。 菅谷は2007年に開館した国立新美術館の4代目館長となる。

国立新美術館 外観 © 国⽴新美術館

逢坂惠理子は、2019年10月から約6年間にわたって館長を務めるとともに、2021年7月からは独立行政法人国立美術館理事長も兼務してきた。

退任にあたって、「国立新美術館は、美術のみならずデザイン、ファッション、建築、マンガ、アニメ、パフォーマンスなど多様な展覧会を開催し、来館者がアートと出会う充実した体験の場の提供に寄与してまいりました。コロナ禍が終息しつつある中、2,000㎡におよぶ展示空間を生かしたダイナミックな李禹煥の大回顧展や蔡國強、大巻伸嗣などの個展を開催するとともに、新たに、パブリックスペースを使って若い世代の作家を紹介する現代美術の小企画『NACT View』を始動いたしました」と在任時を振り返るとともに、「コロナ禍後、国内外からの来場者は増加していますが、国立美術館全体の運営は難しい過渡期を迎えています」とコメント(プレスリリースより)。

さらに大阪中之島美術館にて、民間の資金やノウハウを活用するPFIコンセッション方式による美術館運営を実践してきた菅谷の就任について、「大阪中之島美術館の展覧会事業は当館と同じように幅広く、国立新美術館の活動とも親和性があります。国立の美術館としてのあるべき姿とその実現のための制度設計、人材育成など、国立新美術館の継続にむけて、菅谷館長の経験が生かされることでしょう。国内では唯一といえる手法により、美術館を成功に導いた菅谷館長の手腕に期待してバトンを渡します」と綴っている。

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