THE SIX 提供記事
THE SIXとは、全国10の美術大学の芸術祭から選出された優秀作品を一同に介した展覧会です。学年、学科、ジャンルを問わず【日本の美大生】の今をお伝えします。
最後に12月27日と最終日28日の行った芸学ツアーとTHE SIX×THE ECHOとのトークショーのレポートをお送りします。【以前の記事はこちら(1),(2)】
「比較でみるTHE SIX」として、12月27日に解説ツアーを決行しました。
みなさんは美大でも物を作らない学科があるのをご存知ですか?『芸術学』あまりみなさんの目にもまた美大生同士でも知る機会の少ない芸学の学生のお披露目に、また作品というのは、つくり手と受け手のほかに、評価する人、批評・解説する人がいて成立するものだとTHE SIXにもその視点をつくりたいと考え舞台を用意しました。
今回THE SIXは3会場に渡っています。それぞれの会場の利点を活かし、また作品の傾向などを考慮して展示しています。解説で取り上げる作品を順にFORUM→PLAZA→ANNEX Aとまわり、来場者と一緒に作品を通してみえてくることを楽しみました。
このツアーを通して芸学の学生はもちろんながら、出展している作家自身の普段このように作品を批評してもらう機会というのはほとんどなく、作家自身から「自分の作品を教授以外に批評してもらったのは初めてで、とても新鮮な切り口だった」「自分の作品を真剣に見てくれて、新たな見方の提案が生まれるなんて思ってもみなかった。とてもうれしいです」など、企画した私たちまでもうれしくなるようなお言葉をいただきました。THE SIX初の試みでしたが大成功に終わったと思います。
次に、最終日28日のトークショー。このトークショーではTHE SIX出展作家とTHE ECHOの作家との対談形式のトークショーでした。学生である我々THE SIX作家に今活躍する若手作家の方々から鋭い指摘をうけたり、逆にTHE ECHOの作家の作品に対して思うことなどをぶつけていきました。私自身THE SIXに出展している作家としっかり話をする機会をもつことがなかなかできなかったので、このトークショーを聞いて「この人これからこうなりたいのか」とか「こんなことを考えているのね」と知ることができとてもよかったです。トークショーとしてはまだまだでしたが、学生の自分の考え、思いを伝える新たな場の提案となったのではないでしょうか。
今年2回目となるTHE SIX.。1回目より成長した姿がみせられたのではないかと思います。出展作家の方々に「THE SIXまた来年も選ばれます!」や「今までだした展覧会で一番自分のためになった」などとてもうれしい意見をもらいました。また、THE SIXを開催すにあたってずっと手伝ってくれた学生ボランティアスタッッフの方々からも「来年は作家として参加します」など頼もしい言葉をいただきました。これからもTHE SIXは日本の美大生と一緒に成長していきます!