ティファニー 銀座 Image by: Tiffany & Co.
アジア最大規模のティファニー旗艦店が、7月11日に東京・銀座にオープンした。「In Love with Japan」をコンセプトに、クラフト、アート、日本の伝統文化が融合した複合的な体験を提案する本店は、アートや建築好きにも見逃せない空間になっている。ここではアート視点での見どころをいち早くお届け。
まずは「ティファニー銀座」の建築に注目。ファサードを建築家・青木淳が、店内デザインをインテリアデザイナー、ピーター・マリノが手がけた本店は、銀座の一等地で特別な存在感を放っている。

青木淳がデザインした地上約66mに及ぶガラスのファサードは、創始者の息子ルイス コンフォート ティファニーが手がけた「ウィステリア テーブル ランプ(藤のランプ)」に着想を得てデザインされている。ティファニー ブルーの反射と波打つようなフォルムは、銀座の街並みに柔らかく溶け込みながらも強い存在感を放つ。
ショー ウィンドーはアーティスト藤村喜美子とのコラボレーションで、作品を取り入れたデザイン。都市空間において自然の美しさを体現し、そこにアートとジュエリーが共鳴するウィンドーディスプレイに仕上がった。

地下1階から4階まである「ティファニー 銀座」は、それぞれの階ごとにピーター・マリノが異なる個性を与えている。たとえばティファニーのダイヤモンド商品を展開する地下1階の「GOLD & DIAMOND ICONS」フロアでは、天井が和紙を使った折り紙で装飾されている。日本の伝統文化への敬意もところどころに込められた、マリノの意匠を楽しみたい。
