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東京・八重洲に開業予定の大規模複合ビル「TOFROM YAESU TOWER」で、パブリックアートプロジェクト「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」が展開される。会期は9月10日から。
本プロジェクトの起点となるのは、映画監督・岩井俊二が八重洲の街を舞台に書き下ろしたオリジナルストーリー「人魚の街」だ。岩井は1995年に『Love Letter』で長編映画監督デビューを果たして以来、国内外を問わずジャンルを横断して活動を続けている。本作では、事実とファンタジーを交差させる岩井独自の視点により、海外と日本のつながり、江戸から東京への変遷、そして八重洲に積み重なる時間が浮かび上がる。

この「人魚の街」をもとに、井口皓太、太田琢人、加藤智大、河野未彩、小林博人、secca、松尾高弘、MULTISTANDARDの8組の作家が作品を展開する。映像、アートファニチャー、彫刻、グラフィックなどジャンルを横断する作品群は施設内の各所に散りばめられ、ひとつのストーリーによってゆるやかにつながる。あわせて、特設サイトやアート体験の導線を設計するヴィジュアルコミュニケーションは、アートユニットSoSoSoが担当する。
来館者は館内を回遊しながら、八重洲という場所に積み重なる時間や記憶を辿れる。施設全体がひとつの「物語空間」となる本プロジェクトは、TOFROM YAESU TOWERが掲げる「人・時・場をつなぐ」というコンセプトを、ストーリーとアートの相互作用によって体現する。来場者がそれぞれにストーリーを解釈することで、新たな物語が紡ぎ出されるだろう。