2017年6月1日、東京都は、若手アーティストの発掘・育成支援や国際文化交流を目的としたレジデンス・プログラム等を実施する施設(現トーキョーワンダーサイト)の新名称が決定したことを発表した。
新たな名称は、「Tokyo Arts and Space(トーキョーアーツアンドスペース)」。
それに伴い、「トーキョーワンダーサイト本郷」は「Tokyo Arts and Space Hongo(トーキョーアーツアンドスペース本郷)」へ、「トーキョーワンダーサイトレジデンス」は「Tokyo Arts and Space Residency(トーキョーアーツアンドスペースレジデンシー)」へと、それぞれの名称が変わる。新名称は平成29年10月1日より使用される。
なお、「トーキョーワンダーサイト渋谷」は、アール・ブリュットの拠点として再整備される。平成29年秋頃に暫定的にオープンしたのち、平成31年度のグランドオープンに向けて準備を進めていく。
東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団は、トーキョーワンダーサイトによる若手アーティストを発掘するための公募事業である「トーキョーワンダーウォール」を終了し、2020年やそれ以降を見据え、世界で活躍できるアーティストを発掘・育成支援するための「新たな現代美術の賞」を、来年度を目途に創設する。それら若手育成支援の充実に伴い、トーキョーワンダーサイトから名称を変更する。
「Tokyo Arts and Space」という名称には、様々な芸術(Arts)と空間(Space)が出合い、新たなものが生み出される様子が表現されている。また、現代アートの集積地であり、新しい芸術文化を世界に発信するTOKYOというメッセージが込められている。
アートの有識者4名が新名称を選定
新名称は、有識者4名からなる新名称選定委員会(3月13日開催)により候補を選定したのち、候補案について商標登録審査などを行い、新名称を最終決定した。
新名称選定委員会の有識者は以下の4名。
・四方幸子【委員長】
(キュレーター(メディアアート)、多摩美術大学客員教授、東京造形大学客員教授)
・大巻伸嗣
(アーティスト、東京藝術大学教授)
・朝重龍太
(アーカスプロジェクトチーフコーディネーター)
・ロジャー マクドナルド
(アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)副ディレクター、フェンバーガー・ハウスディレクター)
シンボルマークのデザインを一般公募
また、名称の決定に合わせてシンボルマーク(図柄)の公募を実施する。
採用されたシンボルマークは、別途作成するロゴタイプ(文字)と組み合わせて、Tokyo Arts and Space事業や施設のロゴマークとして使用される。応募資格は、平成29年7月7日時点で35歳以下の方。平成29年7月7日(金)必着。最優秀賞者には賞金30万円が贈られる。
http://www.tokyo-ws.org/news/2017/06/post-255.shtml
Text: Kyo Yoshida