公開日:2026年9月8日

【お知らせ】Tokyo Art Beatがデザインリニューアルしました

「アートの旅の地図」になるために。5年ぶりの大幅リニューアルで、マイページに自分の記録がまとまります

はじめに:「アートの旅」をしていますか

Tokyo Art Beatの田原と申します。みなさん、唐突な質問ですが、最近「アートの旅」をしていますか? 今月いくつ展覧会に行ったか、どのアーティストの作品がよかったか、すぐ思い出せるでしょうか?

メディアを運営していると「最近どの展覧会がよかった?」というのはいちばんよく聞かれる質問ですが、週に何件も見ているとそらで思い出せないことも多かったりします。そんなときはTokyo Art Beatを開いて自分の「行った」記録を見返すこともあります。さらにその展覧会がどんな様子だったかをフォトレポートで確かめ、作品の背景をアーティストへのインタビューや深掘りしたインサイトで補うこともあります。

こうしてプロのはずの私たちですら、自分たちが作った記録に助けられています。同じような使い方をされている方も、きっと多いだろうと想像しています。

改めまして、みなさんいつもTokyo Art Beatをご利用いただきありがとうございます。このたび、アートの秋を迎えるタイミングでウェブサイト・アプリをリニューアルしました。今回のリニューアルでは、ウェブサイト全体のデザインを一新するとともに、展覧会や記事など、様々なコンテンツをより見つけやすく、楽しんでいただけるよう、各ページの構成や機能をアップデートしています。

変更点を、記事の前半にまとめています。2004年にTokyo Art Beatが情報サイトとして始まってから22年。5年ぶりの大きなアップデートです。なぜこのタイミングだったのかは、記事の後半に記しました。


全体:情報のまとまりが、見てわかるデザインに

各コンテンツごとに背景色を設定してゾーニングすることで、情報のまとまりがわかりやすくなり、目的のコンテンツをより見つけやすいデザインにアップデートしました。

トップページ:動きのある構成に

記事、展覧会情報だけでなく、最新の動画コンテンツなど、Tokyo Art Beatの様々なコンテンツをひとつのページからまとめてチェックできるようになりました。

ニュース・記事:読みたいものに、早くたどり着く

新着記事をカルーセルで表示し、最新の記事を見つけやすくしています。おすすめグッズやシリーズ記事、展覧会レポートなども表示され、気になる記事へよりスムーズにアクセスできます。

展覧会:もっと見つけやすく

人気の展覧会や「ミューぽん」割引が使える展覧会がより目立つようになり、気になる展示を見つけやすくなりました。さらに、全国マップから好きなエリアを選んで、その地域で開催されている展覧会を簡単に探すこともできます。

マップ:地図を見ながら、リストで比べる

主にスマートフォンで活用いただいているマップ機能に、会員のみなさん向けに新たにリスト表示機能を追加しました。

マップを表示している範囲内で開催されている展覧会をリストで確認できるため、地図を見ながら気になる展覧会を探したり、開催場所を比較したりすることが、より簡単になりました。

マイページ:自分だけのアートの記録を、1ヶ所に

有料会員のみなさんにご利用いただいているマイページも、大きくアップデートしました。

「マイページTOP」を新設

会員機能を活用して残した自分だけのアートの記録を、「マイページTOP」でまとめて確認できるようになりました。「ミューぽん」でお得になった金額や、今年行った展覧会の数をはじめ、以下の情報を一覧で確認できます。

・ブックマークした展覧会
・行った展覧会
・フォロー先の展覧会
・マイエリアの展覧会
・ブックマーク中の記事
・マイリスト
・自分のコメント
・周辺エリアマップ

好きな画像をアイコンに設定

マイページからお好きな画像をアイコンとして設定できるようになりました。設定したアイコンは、自分が残したコメントに表示されます。

マイページに「お知らせ」機能を追加

これまでメール通知のみだった各種お知らせを、マイページでも確認できるようになりました。また、今回のリニューアルを機に、自分のコメントに「いいね」がついた際にもお知らせで通知されます。通知の設定は「アカウント管理」→「メール」→「お知らせ(マイページ内)」から変更できます。必要な情報を、自分に合った方法で受け取れるようになりました。

好きなジャンルから、自分だけのおすすめ展覧会を

会員情報に、お好きな展覧会のジャンルを5つまで設定できるようになりました。設定すると、ログインした状態でトップページにアクセスした際に「あなたにおすすめの展覧会」が表示されます。気になるジャンルを登録しておくと、自分の好みに合った展覧会と出会いやすくなります。

無料でできることはそのままに

展覧会情報の検索・閲覧、記事の閲覧、マップ表示は、これまで通り会員登録なしでご利用いただけます。ブックマークや「行った」記録など、自分の記録を残す機能は会員のみなさん向けの機能です。料金プランに変更はありません。

有料会員でできること

有料会員(月額300円)になると、上記の「マイページTOP」をはじめとした記録の機能に加えて、全国30館以上の展覧会で使える割引クーポン「ミューぽん」をご利用いただけます。月に一度でも展覧会に足を運ぶ方なら、割引だけで会費分になることも少なくありません。

アプリについて

iOS・Androidアプリも、あわせてデザインを刷新しました。すでにご利用中の方は、App StoreGoogle Playから最新版へのアップデートをお願いします。


いま、リニューアルする意義

以上が、今回のデザインリニューアルでの主な変更点です。

22年前は、多くの方がテレビや雑誌、フリーペーパーをメインに展覧会情報を得ていて、英語版どころかウェブサイトすらない美術館やギャラリーが多かった時代でした。プレスリリースをFAXでしか送らない館がいくつもありました。求める情報は、自ら手や足を動かし、取りに行くしかなかったのです。

いまでは、それぞれの館はもちろん、アーティストもキュレーターもSNSなどで発信するのが当然の時代です。「アート」がプロフィール欄の興味関心にデフォルトで入っています。アーティストが特別視される存在ではなくなり、キュレーターという職業も人口に膾炙するようになってきました。

並行して、Tokyo Art Beatに求められる役割も、情報のアグリゲーションから、批評もふくめたメディアへと展開していきました。いまでは東京圏のみならず日本全国の情報を網羅し、海外のアートニュースや、チケットの割引サービス、さらには動画制作、コンサルティングに至るまで多岐にわたるようになっています。

終わりのない、アートの旅へ

冒頭の質問に戻ると、今月いくつの展覧会を見たか、本当はその答えはすぐには出なくてもいいのかもしれません。ギャラリーをいくつまわったかを答えられるかどうかより、何を見て、どう感じたか、残りえない「展覧会」をどう自分につなぎとめておけるかこそが、必要なのだと言えるでしょう。その布石のひとつが、上記のマイページをふくめたアップデートです。

「展覧会」は物理的に残らないうえに、インターネット上にも残るとは断言できなくなっています。つい1年前の大型展覧会のウェブサイトドメインが失効しているのを見かけたことのある方も多いはずです。

Tokyo Art Beatには、15万件以上の展覧会記録が残っています。2024年の20周年アワードでは、そのなかからユーザのみなさんの推薦で400件もの展覧会が挙がりました。20年分の展覧会が一度に思い返される機会となり、記録しておくことの重要性を再認識しています。

この22年で、アートの情報は圧倒的に足りない状況から、飽和して流れて消えていくものになりました。だからこそ私たちの仕事も、収集することから、あとからいかにたどれるかへ移りつつあると考えています。このリニューアルは、デザインだけでは終わらず、日々更新される展覧会情報と、ニュースやレビューなど記事の積み重ねがあってこそです。そして、この先の20年に向けて「アートの旅の地図」として、これからもTokyo Art Beatは歩み続けていきます。

新しくなったTokyo Art Beatとともに、無限の「アートの旅」に繰り出していきましょう。

Xin Tahara

株式会社アートビート 取締役

Xin Tahara

株式会社アートビート 取締役

Tokyo Art Beat Executive / Brand Director。 アートフェアの事務局やギャラリースタッフなどを経て、2009年からTokyo Art Beatに参画。2020年から株式会社アートビート取締役。植物育成が趣味。