公開日:2025年10月17日

「東京ビエンナーレ2025」レポート。東京の街を散歩しながらアートと出会う国際芸術祭

会期は10月17日〜12月14日。上野、京橋、神田など6つのエリアが会場

森淳一 星翳

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テーマは「いっしょに散歩しませんか?」

国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が、10月17日〜12月14日に開催される。本展には日本と海外あわせて38組のアーティストが参加。第3回となる今回は、「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、東京のまちを舞台にした“さんぽ”を通してアートと出会う体験を提示する。

総合プロデューサーは中村政人。キュレトリアル・メンバーに並河進、⻄原珉、服部浩之。

「今回は、誰にとってもいちばん親しみやすい散歩という入口からアートに入ってきてほしい。それぞれ自分の心の中にある、創造的なワクワクする気持ちを開くという意味で、アートに触れてほしい」。プレス陣に向けて、中村はテーマの意義をこのように説明した。舞台となるのは、創建400年を迎える上野の東叡山寛永寺および千代田区・東神田のエトワール海渡リビング館を拠点とする、東京北東部の6エリア(上野・御徒町/神田・秋葉原/水道橋/日本橋・馬喰町/八重洲・京橋/大手町・丸の内・有楽町)。街の風景とアートをともに楽しめる工夫が各所に凝らされていた。

寛永寺 教化部執事の石川亮岳は、「お釈迦様の教えの根本には、仏の教えでもってみんなに幸せになってほしいという考えがあります。仏教はあくまで手段であって、目的は皆さんの心が豊かになっていただくこと。そういったところがアートにも通じる」と、芸術祭の会場として協力する意義を語った。

左から、中村政人、石川亮岳(東叡山寛永寺 教化部執事)
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