フィンセント・ファン・ゴッホ 跳ね橋 1888 油彩、キャンバス ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Vincent van Gogh The Drawbridge 1888 Oil on canvas *作品はすべてヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne Photos: © RBA, Cologne 本展覧会は、ドイツ連邦共和国ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団の協力のもとに開催されています
大阪のあべのハルカス美術館で「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」展が開催される。会期は2026年7月4日から9月9日まで。

中世からポスト印象派まで約10万点に上るヨーロッパでも有数の絵画コレクションを擁するドイツ、ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団。1824年にケルン大学教授で神学者のフェルディナンド・フランツ・ヴァルラフのコレクションが遺贈されたことを起源とし、1861年に実業家ヨハン・ハインリヒ・リヒャルツの寄付により開館。2001年には新館に移転し、同時にコルブー財団より印象派とポスト印象派の絵画が寄贈されコレクションは一層厚みを増した。

本展では、同館が所蔵するコレクションから、印象派とその前後の時代を代表する42名の画家による70点を紹介。エドゥアール・マネ、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、ポール・シニャック、アンリ・マティス、モーリス・ユトリロなど、19世紀後半から20世紀初頭のフランス絵画史を彩る巨匠たちの作品が一堂に会する。

見どころは、ドイツ美術の転換期に収集されたマネの《アスパラガスの束》(1880)と、ゴッホの代表作のひとつ《跳ね橋》(1888)。伝統と革新の間で葛藤した画家たちが、世代を超えて相互に影響を与え合いながら新たな表現を開拓していった軌跡を、充実のラインアップで辿ることができる。
