公開日:2025年12月12日

ゴッホ《跳ね橋》など印象派の名作70点が大阪に集結。ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵展があべのハルカス美術館で来年7月開催へ

マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、シニャック、ユトリロの作品が一堂に会する。会期は2026年7月4日~9月9日

フィンセント・ファン・ゴッホ 跳ね橋 1888 油彩、キャンバス ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Vincent van Gogh The Drawbridge 1888 Oil on canvas *作品はすべてヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne Photos: © RBA, Cologne 本展覧会は、ドイツ連邦共和国ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団の協力のもとに開催されています

近代絵画史に残る革新の系譜が来日

大阪のあべのハルカス美術館「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」展が開催される。会期は2026年7月4日から9月9日まで。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 縫物をするジャン・ルノワール 1898 油彩、キャンバス ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Pierre-Auguste Renoir Jean Renoir, sewing 1898 Oil on canvas

中世からポスト印象派まで約10万点に上るヨーロッパでも有数の絵画コレクションを擁するドイツ、ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団。1824年にケルン大学教授で神学者のフェルディナンド・フランツ・ヴァルラフのコレクションが遺贈されたことを起源とし、1861年に実業家ヨハン・ハインリヒ・リヒャルツの寄付により開館。2001年には新館に移転し、同時にコルブー財団より印象派とポスト印象派の絵画が寄贈されコレクションは一層厚みを増した。

ポール・セザンヌ 梨のある静物 1885頃 油彩、キャンバス ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Paul Cézanne Still Life with Pears c. 1885 Oil on canvas

本展では、同館が所蔵するコレクションから、印象派とその前後の時代を代表する42名の画家による70点を紹介。エドゥアール・マネ、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、ポール・シニャック、アンリ・マティス、モーリス・ユトリロなど、19世紀後半から20世紀初頭のフランス絵画史を彩る巨匠たちの作品が一堂に会する。

エドゥアール・マネ アスパラガスの束 1880 油彩、キャンバス ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Édouard Manet A Bunch of Asparagus 1880 Oil on canvas

見どころは、ドイツ美術の転換期に収集されたマネの《アスパラガスの束》(1880)と、ゴッホの代表作のひとつ《跳ね橋》(1888)。伝統と革新の間で葛藤した画家たちが、世代を超えて相互に影響を与え合いながら新たな表現を開拓していった軌跡を、充実のラインアップで辿ることができる。

クロード・モネ エトルタの浜辺の漁船 1883/84 油彩、キャンバス ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵 Claude Monet Fishing Boats at the Beach at Étretat 1883/84 Oil on canvas

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