
記者会見の様子。左から西澤俊理、水雁飛、金野千恵、黄聲遠、菅健太郎
2027年5月8日から11月21日、イタリア・ヴェネチアで開催される「第20回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館展示キュレーターに、建築家・金野千恵が選出された。台湾・中国・ベトナム・日本の建築家が一堂に会し、アジアの気候風土に根ざした共同性を問い直す展示となる。

国際交流基金が主催する日本館の展覧会タイトルは「MONSOON COMMONALITY」(モンスーン・コモナリティ)」に決定した。「MONSOON COMMONALITY」とは、モンスーン・アジアの気候風土のもとで人々が築いてきた共同性を指す。金野は、キュレーター・ステートメントのなかでこう説明する。「水を貯留・利用・循環させ、稲作を基盤とした相互扶助の仕組み、自然の猛威をしなやかに受け入れながら地域の風景を形成してきた。こうした風土で培われてきた営みを、モンスーン・アジアのコモナリティと呼んでみたい」。
続けて、記者発表では「地形への領域づくり、水の扱い、食文化、リズム、生命を循環の一部ととらえる死生観に至るまで。これらは風土を生き抜くために共同して築かれてきた関係性です。地続きでなくとも、風土を通してわたしたちはどこかで繋がっている」と語った。
