映画『ウェルカム トゥ ダリ』が9月公開。サルバドール・ダリの奇抜な人生をベン・キングスレー、エズラ・ミラーが熱演

名作『アメリカン・サイコ』の監督がサルバドール・ダリを描く

20世紀でもっとも知られるアーティストの一人であるサルバドール・ダリ。現代におけるインフルエンサーのように話題を振りまくトリックスター的存在としてとくに知られた1970年代のニューヨークを舞台に、芸術家の人生を描く『ウェルカム トゥ ダリ』が9月1日よりロードショーする。

1985年、世界はあるニュースに揺れた。ダリが火事で重傷を負ったのだ。それをテレビで見ていたジェームス・リントンは、彼と過ごした70年代の奇想天外な日々を思い出す。

1974年のニューヨーク。画廊で働き始めたジェームスは、憧れのダリと対面。圧倒的なカリスマ性を放つ彼と、彼に負けないオーラに包まれた妻・ガラに気に入られたジェームスは、アシスタントを務めはじめる。奇想天外な「ダリ・ランド」の住人として有頂天になったジェームスは画廊をクビになった後も2人のそばで働き続け、さらに不思議で危ういダリ・ランドの世界へと足を踏み入れていく……。

主演のダリを演じるのは『ガンジー』でオスカーを手にした名優ベン・キングズレー。その妻・ガラにはドイツを代表する女優バルバラ・スコヴァ。公開中のヒーロー映画『ザ・フラッシュ』でも話題のエズラ・ミラーが若き日のダリを演じる。そして監督を務めるのは『アメリカン・サイコ』で1980年代アメリカにおける富裕白人男性層の虚飾と病理を描いたメアリー・ハロン。

ダリがポップカルチャー全盛期を迎えた70年代のニューヨークで、ファッション、音楽、アートを通して時代の最先端に立ち牽引していくダリの姿を通し、「ダリとはいったい何者だったのか？」を問う一本だ。