公開日:2024年3月8日

ヴィム・ヴェンダース監督、アンゼルム・キーファーの映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』が6月21日より全国順次公開

TOHOシネマズ日比谷ほか。第76回カンヌ国際映画祭で、『PERFECT DAYS』と同時にプレミア上映。2年の歳月をかけて、3D&6Kで撮影した圧倒的映像世界。

『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』 場面写真 © 2023, Road Movies, All rights reserved.

『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』(配給:アンプラグド)が、6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国順次公開される。本作は、戦後ドイツを代表する芸術家であり、ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られるアンゼルム・キーファーの生涯と、その現在を追ったドキュメンタリー。

『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』 日本版ポスタービジュアル © 2023, Road Movies, All rights reserved.

監督は『PERFECT DAYS』(23)で第76回カンヌ国際映画祭 主演俳優賞(役所広司)を受賞し、第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたことも記憶に新しい、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース。『パリ、テキサス』(84)、『ベルリン・天使の詩』(87)などの劇映画だけでなく、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(11)などのドキュメンタリーも手掛け、高い評価を受けている。

アンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などのテーマを、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で創造する戦後ドイツを代表する芸術家。1991年、高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門受賞。一貫して戦後ドイツ、そして死に向き合い、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続けている。

『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』 場面写真 © 2023, Road Movies, All rights reserved.

制作期間には2年の歳月を費やし、3D&6Kで撮影。目の前に存在するかのような立体的で奥行きのある映像で、ドキュメンタリー作品の新しい可能性を追求。「先入観を捨てて、この衝撃的なビジュアルをただ楽しんでもらいたい」とヴェンダース。キャストには、本人のほか、青年期をキーファーの息子のダニエル・キーファー、幼少期をヴェンダースの息子、アントン・ヴェンダースが演じる。

2025年3月下旬から6月下旬まで、世界遺産・二条城でアンゼルム・キーファーの大規模個展が開催されることも決定。目の前にアンゼルム・キーファーの巨大で立体的な芸術品が迫りくるような迫力ある3D映像を、ぜひ劇場で確かめて欲しい。

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