公開日:2022年6月14日

ユカ・ツルノ・ギャラリーが閉廊。最後の展覧会は炭田紗季、田村友一郎、流麻二果、新田友美、ホセ・パルラ、カンディダ・ヘーファーのグループ展

2022年6月4日から7月2日まで開催

「Best Wishes,」展の展示風景 ©︎ the Artist, Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

約13年間の活動をしめくくる展示

天王洲のテラダ・アート・コンプレックスに入居するユカ・ツルノ・ギャラリーが閉廊する。最後の展覧会として、グループ展「Best Wishes,」が開催中だ。会期は2022年7月2日まで。

出品作家は炭田紗季田村友一郎流麻二果新田友美ホセ・パルラカンディダ・ヘーファーの6名。

炭田は、旧約聖書の創世記から着想を得た楽園の場面をモチーフとした新作。田村は、ギャラリストが東京からハワイに拠点を移すという一報とその船出に対する神の祝福を込めた新作《青天の霹靂》を発表。流は、パンデミック下の暮らしのなか絵画を必要とした人たちの声に応えるべく描き続けた幾枚もの小さなキャンバスで展示空間全体を彩る。

炭田紗季 知恵の実 2022 60.6×72.7cm キャンバスに油彩 ©︎ the Artist, Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
田村友一郎 晴天の霹靂/The Bolt from the Blue 2022 13.5×13.5×1cm デルフト・タイル、金、ラッカー ©︎ the Artist, Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

新田はプシュケ(魂)とソーマ(受肉された生命活動)のメタファーとしての鳥や木々をモチーフに描いた新作を。ホセ・パルラは、絵画中の様々な要素のレイヤーに時間の概念をなぞらえた新作《The Construction of Time》を発表。カンディダ・ヘーファーは、2011年に発表した、デュッセルドルフのベンラート城を撮影した小品を展示する。

新田友美 psyche (call) 2019-22 146×112.3cm キャンバスに油彩・結晶粉末 ©︎ the Artist, Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
ホセ・パルラ Construction of Time 2022 122×213cm キャンバスにアクリル、コラージュ ©︎ the Artist, Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

ニューヨークで活動していた鶴野ゆかが東京に同ギャラリーがオープンしたのは2009年。今展は、所属作家とギャラリーを支援してきた人々への愛と感謝と前途を祝し「Best Wishes(たくさんの幸せが訪れますように)」と名付けられた。

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