ダムタイプの代表作『S/N』、5月9日までオンラインで世界初配信中

古橋悌二とニューヨークの時間にフォーカスする「“LIFE WITH VIRUS”:Teiji Furuhashi in New York」の一環として上映

In Art Beat News by Art Beat News 2021-04-28

ダムタイプの代表作『S/N』の記録映像が世界初配信されている。配信期間は4月26日〜5月9日。

ダムタイプは1984年、京都市立芸術大学の演劇サークルから派生したアーティストグループ。ダンス、演劇、映像、サウンドアート、建築、出版、メディアアートなどを複合的に応用し、インスタレーションや舞台作品を多く手がけてきた。2019年、東京都現代美術館で展覧会「ダムタイプ|アクション+リフレクション」が行われたことも記憶に新しい。

そんなダムタイプの中心的メンバーだったのが、1995年にHIV感染による敗血症のため死去した古橋悌二。『S/N』は、古橋がダムタイプのメンバーや友人らに自身のセクシュアリティとHIV陽性であることを手紙で初めて伝え、そこからスタートした作品。1994年に初演がオーストラリアで行われた本作は、AIDSやセクシュアリティについてだけではなく、人種、国境などを取り巻く問題も含まれた内容で、古橋の死後の1996年まで上演され、その数は世界15ヶ国20都市70回以上にわたった。約30年前の作品ではあるが、今もなお変わらない問題と痛烈な投げかけが心を打つ『S/N』。本作はソフト化されずこれまで限られた場でのみ上映されてきたため、オンラインでの配信は今回が世界初となる。

今回のオンライン配信を企画したのは、東京を拠点に実験映像やアニメーション、ドキュメンタリーなど幅広い映像企画を行ってきた「ノーマルスクリーン」と、今なお続くAIDS問題に向き合うため活動するニューヨークのアート非営利団体「Visual AIDS」。古橋が、生前好んで訪れたニューヨークでの時間にフォーカスしたイベント「“LIFE WITH VIRUS”:Teiji Furuhashi in New York」の一環として上映され、日本時間の5月1日9:00〜11:00には、古橋の友人であるブブ・ド・ラ・マドレーヌ、山中透、バーバラ・ロンドンを迎えてのオンライントークイベントも行われる。

『S/N』とトークイベントの視聴にはメールアドレスの事前登録が必要。登録方法などの詳細は「ノーマルスクリーン」のウェブサイトから確認できる。

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