公開日:2021年9月9日

アートと食のコラボレーションも。「山口ゆめ回廊博覧会」(ゆめはく)でまち歩きを楽しむ

「芸術」「祈り」「時」「産業」「大地」「知」「食」の7つのテーマで地域の魅力を発信[AD]

山口県の山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町の7つのエリアで「山口ゆめ回廊博覧会(通称:ゆめはく)」が12月31日まで開催中だ。コンダクターは、2005年にBEPPU PROJECTを立ち上げた山出淳也、クリエイティブディレクターはgraf 代表の服部滋樹。

「山口ゆめ回廊博覧会」昨年の様子 Photo: AKITAKE KUWABARA

ゆめはくは「7つの市町でつなぐ、7色の回廊」をコンセプトに、それぞれに市町が持つ伝統や文化、自然といった魅力を「芸術」「祈り」「時」「産業」「大地」「知」「食」の7つのテーマに分類し、そのテーマに沿ったイベント等を圏域全体で展開するというもの。特別な場所で体験するアートと食のコラボレーションや、普段は見ることができない特別なまち歩きなど、地域の特徴をいかしたイベントが行われる。

京都で食とアートの空間「Farmoon」を主宰するアーティストの船越雅代は、山口を表現する3日間限定のイベント「Yumehaku Art & Food in RURIKOJI『Osmosis 滲透』」を、9月19日から3日間、山口県山口市の香山公園にて開催する。予約開始日は8月16日

「山口ゆめ回廊博覧会」昨年の様子 Photo: AKITAKE KUWABARA
水にまつわる風景 Photo: Masayo Funakoshi

このイベントでは、船越が山口の豊かで美しい水が育んだ食材や文化から見出した「Osmosis 滲透(オズモウシス しんとう)」という言葉をテーマに、音楽・パフォーマンスとともに空間を演出し、このイベントのために創作した特別なコース料理を提供。器やグラスなど、イベントで使用するテーブルウェアも、山口県内の作家と船越がこの日のために製作したものだという。会場の香山公園は、室町時代に山口を中心に栄えた大内文化の最高傑作ともいわれる国宝 瑠璃光寺五重塔(1471年創建)をはじめ、山口市の歴史や文化を象徴する史跡を多く有する場所。月夜の晩に国宝 瑠璃光寺五重塔を望む庭園「満月の庭」で、山口の風土を五感で味わう食体験を堪能できる。

船越によるテーブルウェアスケッチ Photo: Masayo Funakoshi

なお、関連イベントとして朝の茶会「朝茶時」も9月23日~25日に開催。この茶会では、山口県内で採取した山野草をブレンドした2種のお茶と、山口市を代表する銘菓を新たな解釈で再構築したお菓子を、船越が監修した音楽や食器とともに味わえるというもの。特別な秋の朝を感じるこのイベントも8月16日よりチケットが販売開始される。

そのほか、アーティストの髙橋匡太は7市町をつなぐワークショップを行い、圏域全体がつながるイルミネーションプロジェクト「ひかりの実」を。アーティストの羊屋白玉(指輪ホテル)も11月12日から3日間にわたってイベント「Yumehaku Art & Food in TOKIWA museum 『つみくさあそび』」を実施。

山口情報芸術センター(YCAM)の特別企画展としては「坂本龍一 ART ENVIRONMENT LIFE 2021」、宇部市では、メディアアートで夜の遊園地を彩る「TOKIWA ファンタジア2021」など、地域の魅力を伝える企画が各地を彩る。

芸術の秋、食欲の秋。紅葉狩りスポットも多数ある山口で、五感で秋とアートを楽しんでほしい。

「山口ゆめ回廊博覧会」昨年の様子 Photo: AKITAKE KUWABARA

開催概要
名称:「山口ゆめ回廊博覧会」
期間:2021年7月1日〜12月31日
会場:山口県央連携都市圏域(山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町)
主催:山口ゆめ回廊博覧会実行委員会
https://yumehaku.jp

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。