旧前堀商店

旧前堀商店は、昭和初期に建てられた店舗兼住宅で、銅鉄商「前堀商店」を営んでいた堀岡長太郎によって建設されました。木骨鉄網コンクリート造(一部木骨石造)という当時としては先進的な構造を採用し、レンガ風タイルの外観や古代ギリシャ様式の柱を備えた洋室など、昭和初期モダニズム建築の特徴を今に伝える建物です。現在は小樽市指定歴史的建造物に指定されています。

一方で、この建物は建築的価値だけでなく、小樽の文化芸術を育んだ場所としても知られています。1970年代後半から1980年代にかけて、旧前堀商店は小劇場・稽古場「魚籃館(ぎょらんかん)」として活用され、後に「万象館」と改称されました。当時、「海猫屋」の関係者が運営に携わり、音楽家・あがた森魚氏の活動拠点の一つとして、多くのライブや舞台公演が開催されました。高校生をはじめとする若者たちが集い、現在でも語り継がれる名演が数多く生まれた場所とされています。

歴史的建造物でありながら、時代ごとに新しい表現を受け入れ、地域の芸術家や音楽家が集う創造の拠点として機能してきたことは、旧前堀商店の大きな魅力です。商都・小樽の歴史と、市民が育んできた文化の記憶が重なり合うこの場所は、現在も新たな表現活動を生み出す舞台として高い可能性を秘めています。
施設

Shop

Parking

Cafe

Library

Disabled access

ホームページhttps://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020101501044/
開館時間
展覧会・イベントによって異なります。
入場料無料
住所

住所: 〒047-0031 北海道小樽市色内2-9-22

JR函館本線小樽駅より徒歩10分