公開日:2024年3月14日

【速報】第8回横浜トリエンナーレが明日開幕。リニューアルした横浜美術館から展示の様子をお届け

第8回展のテーマは「野草:いま、ここで⽣きてる」。会期は3月15日〜6月9日

会場風景

3月14日、開幕を明日に控えた第8回横浜トリエンナーレの内覧会が行われ、プレスや関係者に向けて一足先に展示が公開された。会期は3月15日〜6月9日。

メイン会場は、約3年にわたる大規模改修工事を経てリニューアルオープンした横浜美術館。ほかに旧第⼀銀⾏横浜⽀店、BankART KAIKOなど横浜市内各所が会場となる。

会場風景

総合ディレクターは横浜美術館館長の蔵屋美香。アーティスティック・ディレクターはリウ・ディン(劉鼎)、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)が務め、テーマは「野草:いま、ここで生きてる」。参加アーティストは全93組、そのうち日本初出展は32組、新作を発表する作家は20組となる。

会場風景

蔵屋はステートメントで、本展について以下のように綴る。

「私たちは、強みであるこの「国際性」を大切にしながら、次の10年に横浜トリエンナーレがどうあるべきかを考えました。その結果、当初から掲げる「現代アートの良質の入門編になる」という目標に、いま一度ていねいに立ち返ることにしました。」

「気候変動や戦争、不寛容や経済格差。私たちの暮らしを支えていた価値が、いま大きく揺らいでいます。見る人それぞれの解釈を許す現代アートの作品は、見知らぬ誰かとその不安を分かち合い、共に明日への希望を見出すためのよき仲立ちとなります。すべてがわかったわけじゃないけれど、新しい扉を少しだけ開けた気がする。会場を訪れた方たちにそんな感覚を持ち返っていただきたくて、横浜トリエンナーレは次の10年への一歩を踏み出します。」

本展の詳しい内容は、追ってレポート記事でお伝えする。

会場風景
会場風景
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福島夏子(編集部)

福島夏子(編集部)

「Tokyo Art Beat」編集。音楽誌や『美術手帖』編集部を経て、2021年10月より現職。