「アイヌアートショー2026」がウポポイで開催。OKIの新作映像作品や、アメリカ先住民ホピのアーティストの展示も

会期は10月11日、12日の2日間

Artwork by sayo ogasawara

10月11日、12日の2日間にわたって、アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンター、ウポポイ(民族共生象徴空間)で「アイヌアートショー2026」が開催される。

アイヌ文化の伝統を受け継ぎながら、現代的な創造性によって新たな表現を試みるアーティストや工芸家が一堂に会する場として、2022年に始まった同イベント。5回目を迎える今回は「AINU ART」の新たな可能性に挑戦するべく、より多彩なプログラムを展開する。

『ポロトのビッグエカシ』

まず注目したいのが、アイヌの伝統弦楽器・トンコリ奏者であり映像監督としても活躍するアーティスト、OKIによる最新の映像と空間だ。OKIは東京藝術大学で工芸を学び、ニューヨークで映像・特殊効果制作に従事した後トンコリと出会い、2025年には国立アイヌ民族博物館のシアター作品『普段着のアイヌ』で監督を務め、撮影・編集・音楽を自ら手がけた。

今回発表する新作は、約30分のドキュメンタリー作品『ポロトのビッグエカシ』。ウポポイの前身であるポロトコタンの集落入口に建っていた高さ16mのアイヌの長老の像。OKIはその合成樹脂製の黒くて無骨な像を「ビッグ エカシ-大きな長老」と呼び、親しんできた。本作はウポポイの開業とともに静かに姿を消した「エカシ」の、生い立ちから最期までを追うドキュメンタリーとなっている。

ドキュメンタリー作品はウポポイの多目的ホールにて両日4回ずつ上映される予定。また、OKIによるアート作品の展示や両日午後のトークショーも行う。

左から、ジェロ・ロマベンティマ、デルウィン・スパイダー・タウヴァヤ Photo by Steven Meckler

アメリカ先住民ホピのアーティストをゲストに迎え、宝飾品の展示とトークショーも開催される。ホピの銀細工師のジェロ・ロマベンティマデルウィン・スパイダー・タウヴァヤの2名を迎え、国際的な交流の場を創出する。

工芸作品やアート作品の展示、販売の様子(2025年撮影)

さらに会場では、例年好評を博している工芸作品やアート作品の展示、販売が全18ブース(予定)で行われるほか、白糠の伝承者によるアイヌ料理の実食体験や、工芸作家を講師に迎えたワークショップも催される。アイヌ文化の継承と発展に加え、いまを生きる作り手たちの感性が息づく多彩な作品や体験に出会える、見どころあふれる2日間となるだろう。

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