「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2026」が開幕。アジアのアートシーンが福岡に集う3日間

会期は10月2日~4日の3日間。台湾や韓国、フィリピンなど、国内外から約100のギャラリーが集まる

会場風景 撮影:編集部

アジアをコンセプトに掲げるアートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA(AFAF)2026」が、福岡国際センターで開幕した。会期は10月2日から4日まで。

2015年に福岡でスタートし、昨年に記念すべき10回目の開催を迎えたAFAF。次の10年に向けて、「アジアとの架け橋」「アートの裾野拡大」というこれまでのコンセプトを軸に、さらに幅広い展開を見せる。11回目を迎える今回は、東京画廊+BTAP、小山登美夫ギャラリー、ミヅマアートギャラリーなど、日本の現代アートシーンをけん引してきたギャラリーが継続して参加するほか、台湾からは過去最多となる8ギャラリー、韓国やフィリピンなどを含む17の海外ギャラリーが出展。国内外から約100のギャラリーが集まる。

会場風景
ミヅマアートギャラリーのブースより、吉田朗の作品

会場には、国内外のギャラリーがブースを展開する「Galleries」、教育機関や企業、行政団体との取り組みを紹介する「Collaboration」、本フェアを支える協賛企業と団体が参加する「Partners」の3セクションを設置。さらに、4つの特設ブースが会場を彩る。

特設ブースのひとつ「Masters」は、物故作家を中心に、国内外で評価を確立した作家に焦点をあてるもの。今回は、マルク・シャガールやレオナール・フジタ(藤田嗣治)などの貴重な作品に加えて、世界の現代美術をけん引してきた草間彌生の作品も並ぶ。唯一無二の表現で多くの人々を魅了してきた草間の創造性と、芸術への飽くなき探究を知る機会となる。

そして、巨大な立体作品や没入型のインスタレーションが並ぶプログラム「Infinity」、身体表現や音、光などを用いたライブアートの「Moment」に加え、毎年AFAFの顔となる「Feature」にも注目したい。今年は、カンボジア出身のクゥワイ・サムナンと、熊本を拠点に活動する宮本華子を取り上げる。写真や映像、パフォーマンスを通して土地や歴史をめぐる社会的テーマを扱うサムナンと、絵画と映像を組み合わせ、「家」「家族」「他者とのつながり」を描く宮本。会場エントランス付近に展示されるふたりの作品を通して、アジアと福岡の現在のアートシーンに触れることができる。

みぞえ画廊のブースより、マルク・シャガールの作品
小山登美夫ギャラリーのブースより、クゥワイ・サムナンの作品
EUREKAのブースで行われた、宮本華子によるパフォーマンス

会期中は、国内外のコレクターやギャラリスト、研究者らが登壇するトークセッションも開催。「文化資本の承継」「彫刻とまちづくり」「テクノロジーと美術史」「台湾のアートマーケット」「地域アート」など、アートをめぐる様々なテーマを掘り下げる。

10月2日には、リヒテンシュタイン公爵家と横尾忠則を題材に文化資本の未来を考えるセッションや、彫刻とまちづくりをテーマにしたトークを実施。3日には「テクノロジーの進歩は、美術史をどう変えていくか」「台湾から見る、アートとマーケットのいま」など、アートと社会の変化に目を向けるセッションが行われる。4日には「地域アートの実践」「アーティストにとって、都市とは何か。— 東京・ニューヨーク・福岡」をテーマに、地域や都市とアートの関係を考える。

「UBE現代日本彫刻展」のブースの様子。街中に200点以上の野外彫刻が設置されている山口県宇部市。トークイベント「彫刻は、まちを変えられるか。─ つくる、まちに置く、世界へ広げる」には宇部市長も登壇する

さらに、お茶をテーマにした体験型プログラム「BUBBLEVERSE(バブルバース)」にも注目したい。バブルバースは、泡のように独立しながらつながる構造をイメージしたお茶の体験ブース。お茶や香りを組み合わせた空間を通して、新しいお茶の楽しみ方を提案する。また、会場にはコーヒーステーションや屋外のフードコーナー、公式グッズなど、アート鑑賞とあわせて楽しみたいコンテンツも充実している。

加えて、福岡市の「FaN Week 2026」と連動し、街なかにもプログラムが広がる。住吉神社では、AFAF出展作家による屋外インスタレーション「Sumiyoshi Jinja Art Grounds」を開催。福岡アジア美術館では、AFAF出展作家によるグループ展示「AFAF Crossing Point」が行われるなど、フェアと街を行き来しながらアートに触れられる機会も用意されている。

国内外のギャラリーやアーティスト、多彩なプログラムが集まるAFAF。福岡から発信される、アジアの現在のアートシーンに注目したい。

「Feature」アーティストのオリジナルグッズや、ART FAIR ASIA FUKUOKAの公式グッズが現地とオンラインにて販売される

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