公開日:2023年11月28日

「アートバーゼル香港」が、2024年の詳細発表。40の国と地域から242のギャラリーを迎えてパンデミック以前の規模に

参加ギャラリー数は、昨年に比べて37%増加。2024年3月28日から30日、香港コンベンション&エキシビション・センターにて

Art Basel Hong Kong 2023 Courtesy of Art Basel

現代作家の作品から歴史の再発見に至るまで、アジア太平洋地域の芸術作品を広く紹介するアートバーゼル香港。2024年3月28日から30日(内覧会は、3月26日、27日)に香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開催される。

著名ギャラリーが強い存在感を示すなか、香港特別行政区、中国本土、韓国、日本、台湾に加え、初参加となるギャラリーにも目が離せない。ステーション(メルボルン、シドニー)、テティム・ヴァン・レア・ギャラリー(アントワープ、ローマ)、アルメイダ・エ・ダレ・ガレリア・デ・アルテ(サンパウロ)などが挙げられるだろう。

Art Basel Hong Kong 2023 Courtesy of Art Basel

昨年のアートバーゼル香港に引き続き、今年もアンジェル・シヤン=ルーがディレクターを務める。公式プレスリリースにて「香港という街は、アジアおよびアジア太平洋地域の主要な戦略的文化ハブとして、地域をまたいで展開するアートシーンの橋渡し役として、これまで以上に重要な役割を果たしています」とコメントしている。

Stanley Wong Courtesy of Art Basel

会場は、メインセクションの「ギャラリーズ」、個展形式で新進アーティストを紹介する「ディスカバリーズ」、アジアとアジア太平洋地域のアーティスト紹介に特化した「インサイト」の3つに分かれて構成される。

General Impressions Courtesy of Art Basel

約200ギャラリーが参加する「ギャラリーズ」セクションで、今年とくに注目すべきなのが、テキスタイルアートとその魅力的な多様性だ。たとえば、アリソン・ジャック(ロンドン)のブースでは、革新的な手法で布と糸を用いたシーラ・ヒックスの作品が特集される予定だ。またデジタルアートも重要な位置を占めている。様々な形式で生を探究する池田亮司やAIを用いて制作されたミャオ・インなどの展示もハイライトとして紹介される。

Joydeb Roaja Courtesy of Art Basel
General Impressions Courtesy of Art Basel

「ディスカバリース」セクションには、22のギャラリーが参加。都市開発や現代における公共空間の変化といった、複雑なテーマに取り組む作品が複数展示される。ムンバイ出身のサミール・クラブールは、故郷の急速な発展に着想を得て、インドの大都市の成長が住民に及ぼす影響を探究した展示を行う。またアジアとアジア太平洋地域のアーティストに特化した「インサイト」セクションでは、歴史的な作品を中心に展示される。

Jaffa Lam, Trolley Party, 2023 Courtesy of Art Basel

そのほかにもギャラリーがブース内でテーマ別の展示を行う「キャビネット」や巨大作品を紹介する「エンカウンターズ」といったプロジェクトベースの部門や、フィルムやカンバセーションズといったセクションも準備中だ。プログラムの詳細の情報開示も今後続いていく。

アートバーゼル香港
日程:
一般公開:2024年3月28日14:00-20:00、3月29日14:00-20:00、3月30日13:00-19:00
内覧会:2024年3月26日、27日
ヴェルニサージュ:2024年3月27日16:00-20:00
http://www.artbasel.com

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。