
幅広い世代の作品が並んだ展示会場
2026年8月8日、国立新美術館(東京・六本木)3F講堂で「第76回 学展 アート&デザインアワード」の表彰式が開催された。幼少部から一般部まで、各部門の受賞者が全国から集まり、審査員から一人ひとりに賞状が手渡された。
壇上に立ったのは、作品を描いた本人だけではない。学校単位での取り組みを称える最優秀学校賞と、指導にあたった教育者を称える最優秀指導者賞。作品が生まれる場をつくり、制作に伴走してきた人たちにも、この日、賞が贈られた。

式は、今年のテーマ「関わり、混ざる」を冠した特別映像企画の第2弾《関わり混ざる三日間》と、審査員へのインタビュー映像の上映で幕を開けた。
上映に続いて、審査員が一人ずつ登壇し、審査を振り返った。今年の審査を務めたのは、ヒロ杉山(Enlightenment代表/アーティスト)、牧正大(MAKI Gallery代表/アートコレクター)、佐々木香菜子(アーティスト)、沓名美和(現代美術史家/キュレーター)、野路千晶(TokyoArt Beat エグゼクティブ・エディター)、南塚真史(NANZUKA代表)の6名。壇上では、作品に向き合ったときの視点や、審査で心を動かされた表現について語られた。賞状は、この審査員たちの手から、受賞者一人ひとりへ手渡された。






協賛企業から贈られる企業賞では、株式会社Pasona art now会長の大貝道子氏が壇上に立った。受賞したのは小学部の野島裕司「昼寝」。賞状を手渡したあと、大貝氏はマイクを取り、受賞者へ向けて自身の言葉を贈った。


最優秀学校賞は東京学館船橋高等学校 美術部、最優秀指導者賞は絵画造形教室アトリエボンボンが受賞した。いずれも学展への出品を重ね、複数の入賞者を送り出してきた実績が評価されたものだ。学展はこれまで、個人の表彰を軸としながら、その背後で若い表現者を支えてきた学校や教室にも賞を贈ってきた。
賞状とトロフィーが手渡されたあと、それぞれの受賞者が壇上でマイクを取った。作品が生まれる場をつくり、生徒一人ひとりの制作に伴走してきた日々を振り返る言葉に、会場からはひときわ大きな拍手が送られた。


受賞作品をはじめとする出展作品は、国立新美術館で8月16日まで公開されている。会場には家族連れや学生の姿が多く見られ、自分の作品の前で足を止める出展者や、部門を越えて作品を見比べる来場者でにぎわっている。










