
会場風景
パリのファッションメゾンである「アライア(Alaïa)」は、10月15日に東京・表参道でポップアップスペースをオープンした。アライアが表参道でメゾンの世界観を展開するのは今回が初めてで、本ポップアップは常設のフラッグシップストア開業に先がけたものとなる。会期は3月31日まで。
ファッションやアート、建築が行き交う表参道の会場では、写真家・北島敬三によるフォトグラフィック・インスタレーション《Index 0》を展示している。あわせて、東京を拠点とするアートブック専門のディストリビューター「twelvebooks」とパートナーシップを結び、本ポップアップのために特別にキュレーションされた書籍を店内に揃えた。さらにオープンを記念して、本ポップアップのために用意されたプレタポルテやアクセサリーも並び、来場者はメゾンの世界観を体感できる。

《Index 0》は、パリで3月に発表されたSummer Fall 2026コレクションのショーで初めて披露された作品。このコレクションは、5年にわたりクリエイティブ・ディレクターを務めたピーター・ミュリエにとってアライアでの最後のショーとなった。

大判カメラによる肖像写真のシリーズ「PORTRAITS」などで知られ、2022年に写真集『UNTITLED RECORDS』で第41回土門拳賞を受賞した北島は、本作でアライアの中核を担う人々を撮影した。ブティック内のパノラマスクリーンには、彼らの没入感のある肖像が映し出される。作品にとらえられた彼らの手や仕草、ひたむきな姿勢は、アライアのアイデンティティをかたち作る大切な要素である。飾らない姿を率直かつ親密にとらえた肖像を通して、本作は個々のクリエーションの背景にある集合的な精神と、創造のプロセスの原点にある人間性を讃えている。アライアのものづくりを支える人々の素顔に、会場で触れてみてはいかがだろうか。
