観光地から少し外れた京都へ。市営住宅や駅ビルをめぐる「Lightseeing Kyoto South 2026」が開幕

京都市立芸術大学の移転をきっかけに始まったアートイベント「Lightseeing Kyoto South 2026」。団地の各室で音や衣服、映像の作品が展開し、大学や高校の作品展示も並ぶ。会期は11月23日まで、金土日祝のみ開催

会場の外観

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芸大の移転をきっかけに始まった、まちの見え方をめぐる試み

京都市が主催する周遊型アートイベント「Lightseeing Kyoto South 2026」が、10月24日に開幕した。本イベントは昨年、京都駅の東部・東南部エリアを舞台に始まった。2回目となる今年は、会場を前回の3ヶ所から4ヶ所に増やしている。京都と東京を拠点とする10組近くのアーティストに、京都市立芸術大学と京都市立美術工芸高校の2グループ、さらに1プロジェクトが加わった。会期は11月23日まで。開催日は金・土・日曜と祝日に限られ、入場は無料だ。

メインヴィジュアル

京都駅の東部・東南部エリアは、駅のすぐそばにありながら、観光地としての京都のイメージからは少し外れた地域だ。近代以降の都市形成や労働、住まい、多文化の記憶が重なるこの地域では、2023年に京都市立芸術大学が移転してきたことで、人の流れが変わり始めている。

京都市はこの移転を機に文化芸術によるまちづくりを進めており、本イベントを通じて、若手アーティストが活動しやすい環境を地域ぐるみで育てることを目指している。事業期間は2028年度までの4年間で、企画運営は108 artworksが担う。

崇仁市営住宅9棟の外観

イベント名の「Lightseeing」は、sightseeing(観光)をもとにした造語。共同キュレーターの大倉佑亮と渡邊賢太郎は、昨年の初回で土地に根ざした表現や記憶に目を向けた。今年の二人は、何を見るかではなく、どのように見えるのか、何によって見えているのかという問いへ焦点を移している。名所をめぐる代わりに光を通じて場所を見つめ、見えていなかったものが見え始める瞬間に立ち会うことが、今回のねらいだ。

大倉佑亮
渡邊賢太郎
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