
会場風景
リンダー・スターリングの展覧会「LINDER: GODDESS OF THE MIND」が、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開幕した。会期は8月16日まで。
リンダー・スターリングは、1954年リバプール生まれ。現在はロンドンを拠点に活動している現代アーティスト。学生時代にグラフィックデザインを学び、ハンナ・ヘッヒやベルリンのダダイストたちのフォトモンタージュ、リチャード・ハミルトンの作品、そしてフェミニズム思想との出会いを経て、自身を取り巻くイメージ解体し再構築する制作を始める。1970年代イギリスのパンクシーンから登場した彼女は、写真やフォトモンタージュを大胆に用いた作品を通して、アートや文化における女性の表象を鋭く見つめ、消費社会が生み出す欲望という装置から、人間の身体を取り戻すことを試みてきた。そのキャリアは50年以上にわたり、2025年にはロンドンのヘイワードギャラリーで大規模回顧展「Linder: Danger Came Smiling」を開催。イギリスのアートシーンにおいてフェミニズムの先駆者として独自の地位を築いている。
リンダーの日本初となる大規模回顧展となる本展は、今年4月から5月にかけて「KYOTOGRAPHIE2026」のプログラムとして京都府京都文化博物館別館にて開催後、東京に巡回するもの。過去の代表作に加え、本展のために制作された新作も並び、半世紀におよぶ創作の軌跡をたどる。
「今回の展覧会において、時間そのものがとても不思議な動きをしていると私は思っています。過去へと遡る作品もあれば、現代的に感じられる作品もある」と作家は語る。内覧会に登壇した作家の言葉とともに、展覧会を見ていこう。
