公開日:2026年8月13日

埼玉・川口市立美術館が9月に開館。蜷川実花の創作をたどる記念特別展「蜷川実花展 はじまりの光」で幕開け

会期は9月12日〜11月29日

キーヴィジュアル

9月にグランドオープンする埼玉・川口市立美術館「川口市立美術館 開館記念特別展『蜷川実花展 はじまりの光』」が開催される。会期は9月12日から11月29日まで。

蜷川実花は、写真を中心に映画、映像、空間表現も多く手がける写真家・映像監督・現代美術家だ。近年は蜷川実花 with EiMとして、クリエイティブチーム「EiM(エイム)」とともに大規模なインスタレーションを手がけるなど、表現の幅を広げている。本展は、蜷川の約30年におよぶセルフポートレートや、父である演出家・蜷川幸雄の書斎の移設展示などを通して、知られざる創作の源流をたどる展覧会となる。

蜷川実花 Self-image

埼玉県川口市は、父・幸雄の出身地であり、蜷川自身も幼少期を過ごした、創作の原風景とも言える場所。古い記憶が眠る川口を舞台に、本展が焦点を当てるのは、近年手がける大規模インスタレーションではなく、創作の出発点である写真だ。映像作品や家族との記憶を織り交ぜながら、その核心へと迫る。

蜷川実花 うつくしい日々

初公開の新作を含む「写真」で構成される第1章は、蜷川の原点ともいえるデビュー作、約30年にわたり断続的に記録してきたモノクロのセルフポートレートから始まる。父・幸雄が倒れ、死へと向かう1年半を記録し続けた「うつくしい日々」など、写真表現を突き詰めた作品が並ぶ。

第2章では、蜷川自身の表現に大きな影響を与えた、家族との記憶に迫る。若き日の両親をテーマにした初公開の最新シリーズ《First Light》、当時の気配をそのままに宿す幸雄の書斎の移設展示、元女優でキルト作家の母・蜷川宏子のキルト作品など、家族との個人的で内面的な世界を通して、自身の人生をひもとく。

蜷川幸雄 書斎

デビューから30年、表現領域を多彩に広げ続けるなかでも、目の前の存在や自身の内面とまっすぐに向き合い続ける蜷川。写真本来の表現に注目し、川口の地で記憶をたどりながら、蜷川実花というアーティストの原点が立ち上がる展示となる。

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