
メインヴィジュアル
2027年11月に東京・浜松町駅前に開館予定の「港区立みなと芸術センター m〜m(むーむ)」が、「開館1年前 プロローグ・イベント」を11月28日に開催する。アートや古典芸能、街歩きなどを通して、施設の目指す姿をひと足先に体験できる。
港区の文化芸術の中核拠点となる「m〜m」は、舞台芸術やアートなどを鑑賞するだけでなく、人々が自ら表現や創造に取り組む機会も提供する施設。子供から大人まで、様々な背景を持つ人々が交流し、新たな発見やつながりを生み出すことを目指す。今回のイベントでは、アーティストや文化人によるプログラムを通して、芸術と地域、人と人とが交わる可能性を紹介する。

注目のひとつが、アーティスト・コレクティブSIDE COREによるウォーキングツアー「Looking from inside outside」だ。浜松町駅周辺から港区の湾岸地域を歩き、街に残る歴史の痕跡や、変化し続ける都市の姿を探る。ストリートカルチャーを切り口に、公共空間や都市における表現の可能性を考えてきたSIDE COREの視点を通して、普段見慣れた街の別の一面に出会う機会となりそうだ。
また、木ノ下歌舞伎を主宰する木ノ下裕一と、慶應義塾大学教授の都倉武之による特別対談「物語の生まれる場所へ〜港区編」も開催。古典芸能と土地の関係を探ってきた木ノ下と、港区の歴史研究に携わる都倉が、地域にどのような物語が生まれ、受け継がれてきたのかを語り合う。
このほか、音声や文字、手話など、異なる「ことば」を手がかりに物語をつくる、めとてラボのワークショップ「ことばのあいだで、物語をつくろう!」も実施。ろう者と聴者、子供と大人など、参加者がそれぞれの表現を持ち寄り、思いがけない解釈や物語が生まれる過程を楽しむ。会場では、開館予定の施設をVRで体験できる「バーチャルm〜m Version 2.0」や、砂浜をイメージした自由に過ごせるスペース、ヴァイオリニストの石上真由子とチェリストの水野優也によるミニコンサートも予定している。
メインホールでは、映画監督の深田晃司や俳優・日本舞踊家の藤間爽子らゲストと、港区長の清家愛が登壇するトークセッションも実施。お笑い芸人の濱田祐太郎による漫談のほか、桂福壱による手話落語、三遊亭遊雀による港区にゆかりのある古典落語も披露される。手話通訳や字幕を取り入れ、異なる言語や聴覚の在り方を持つ人々がともに楽しめるプログラムとなっている。
「開館1年前 プロローグ・イベント」は、11月28日11時から18時まで、浜松町コンベンションホールにて開催。入場は無料だが、プログラムによって事前予約が必要なものや、参加人数に制限があるものもある。各プログラムの詳細や参加方法は公式サイトで確認できる。