公開日:2025年11月11日

「国宝 源氏物語絵巻」展が徳川美術館で開催。10年ぶり全点公開で平安王朝絵巻の最高傑作を体験

現存最古の国宝「源氏物語絵巻」が10年ぶり全点公開。会期は11月15日〜12月7日

国宝 源氏物語絵巻 柏木(三)絵 徳川美術館蔵

平安の王朝絵巻が名古屋に集結

名古屋の徳川美術館では、開館90周年を記念した「国宝 源氏物語絵巻」展が開催される。本展は国宝「源氏物語絵巻」を10年ぶりに全点一挙公開し、平安時代に描かれた現存最古の物語絵巻のすべてが一堂に会する貴重な機会となる。会期は11月15日から12月7日まで。

国宝 源氏物語絵巻 竹河(二) 徳川美術館蔵

紫式部が著した『源氏物語』を文章(詞書)と絵で表現した「源氏物語絵巻」は、平安時代から現代まで繰り返し絵画化されてきた。そのなかでも現存最古にして最高傑作とされるのが、徳川美術館と東京の五島美術館が所蔵する国宝指定の作品だ。

国宝 源氏物語絵巻 鈴虫(二)絵 五島美術館蔵

現存する現存する国宝「源氏物語絵巻」は、江戸時代に尾張徳川家と阿波蜂須賀家を経て伝来し、昭和期に現在の両館の所蔵となった。本展では、これら国宝「源氏物語絵巻」とその断簡のすべてを一挙公開する。

「源氏物語絵巻」現存一覧表