公開日:2022年12月15日

東京オペラシティ アートギャラリーの2023年度展覧会が発表! 今井俊介、野又穫、石川真生など4つの企画展

「今井俊介 スカートと風景」2023年4月15日〜6月18日、「野又 穫」7月6日〜9月24日、「石川真生」10月13日〜12月24日、「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」24年1月17日〜3月24日

石川真生 仲田幸子(昭和8年生)劇団でいご座座長。三枚目が当たり役。 「沖縄芝居―仲田幸子一行物語」 1977-91

絵画、写真にかかわる4つの展覧会を開催

東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーの2023年度の企画展が発表された。

幕開けを飾るのは今井俊介 スカートと風景」(2023年4月15日〜6月18日。今年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館でも個展を開催したアーティストの新作展が東京でも開催される。旗などの布地を想起させるカラフルな絵画を通して、具象と抽象、平面と立体、アートとデザインの境界を行き来する絵画空間の冒険を行う今井の活動を概観するものとなるだろう。同時期には、新人作家紹介企画「project N 90」として山口由葉の展示も開催する。

今井俊介 untitled 2017 個人蔵
山口由葉 ガスドーム 2021

続いては、同美術館の根幹を成す寺田コレクションに多数の作品が収蔵されている「野又 穫(タイトル未定)」の展覧会(7月6日〜9月24日)を開催。架空の建築物を描き続けた画家の活動を、初期作から最新作までを通して概観する。同時期に開催するのは小林紗織の個展

野又穫 境景 10 1992 撮影:早川宏一
小林紗織 私の中の音の眺め 2021 撮影:うつゆみこ

沖縄現代史を独自の視点でとらえてきた「石川真生(タイトル未定)」の個展(10月13日〜12月24日)。被写体となる人々に耳を傾け、立場を越えて取材することで引き出される人間像は、沖縄の現実を生々しい切り口で暴き出す。既発表の代表作のほか、作家蔵のヴィンテージ・プリントなど総数約300余点の写真を展示。同時期開催は土井沙織の個展。

石川真生 仲田幸子(昭和8年生)劇団でいご座座長。三枚目が当たり役。 「沖縄芝居―仲田幸子一行物語」 1977-91
土井沙織 眠りの前に 2022

2023年度最後の展覧会は「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」(2024年1月17日〜3月24日)。スウェーデン在住のガラス作家・山野アンダーソン陽子の発案で、山野が作ったガラスの器を18人の画家が静物画に描くというプロジェクトを紹介する同展では、山野のガラス器、写真家の三部正博が撮り下ろした写真のほか、伊庭靖子クサナギシンペイ小林且典田幡浩一八重樫ゆいアンナ・ビヤルゲルアンナ・カムネーらの絵画が並ぶ。同時期開催するのは宮林妃奈子の個展。

三部正博 伊庭靖子が描いた静物画〈untitled 2021-15〉 2021
宮林妃奈子 Hair Roll 2020

来年の東京オペラシティ アートギャラリーは絵画、写真など、平面作品の様々なあり方を示す1年になる予感。期待して待ちたい。

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。