左:「So Much Stuff(Table Tennis)」キーヴィジュアル、右:展示風景
リアルとフェイクの間にあるまだ名が与えられていないアート・カルチャーを発信するPost-Fakeが、書籍と展覧会を通じてアーティストの活動を紹介する新たなアートブックシリーズ「P-F BOOK」を始動する。
Post-Fakeは2021年より、ドキュメンタリーや書籍、展覧会などを通じてアート・カルチャーの新しい動向を紹介してきた。「P-F BOOK」第1弾では、異なる専門性を持つ人々が仮設的かつ継続的に共同できる場の構築を目指す建築コレクティヴ・GROUPをフィーチャー。新宿ホワイトハウスの庭(現:WHITEHOUSE)の設計・施工を手がけたことでも知られる気鋭の建築コレクティヴの、作品集販売と展覧会が行われている。
書籍には全28プロジェクトでつくられた「ものたち(Stuff)」の図面と記録写真、解説テキストを掲載。展覧会「So Much Stuff(Table Tennis)」は東京・六本木に位置するスペースPOST-FAKE projectsで開催中だ。会期は8月24日まで。

展覧会のコンセプトは建築や都市、ときには展示をかたちづくってきた「ものたち(Stuff)」が卓球を行うというもの。本来の用途から解き放たれた「ものたち」がスポーツに興じる様は鑑賞者をプレーヤーへと変容させ、場所そのものの意味や、「ものたち」のあったかもしれない姿を問い直している。
