公開日:2026年11月5日

【新刊情報】今月の読みたい本! 現代アート裏入門からポップカルチャー論、西洋美術史まで(2026年11月版)

アート、映画、デザイン、建築、マンガ、ファッション、カルチャーなどに関するおすすめの新刊を紹介。

東京藝大現代アート裏入門

卯城竜太=著者
講談社 1,200円+税 10月22日発売

Chim↑Pom from Smappa!Groupの元リーダーで、アーティストの卯城竜太による東京藝術大学での人気講義を書籍化。高校中退後、独学でアートの世界に飛び込んだ著者が、「現代アートとは何か」という問いを出発点に、その力やメディア、所有、倫理、アイデンティティ、市場など8つのテーマから現代アートを考察する。美術史の定説や一般的な入門書の枠にとらわれず、社会との関わりや自身の実践を交えながら、アートの多義性と可能性を掘り下げる。初心者から美術関係者まで、新たな視点で現代アートをとらえ直すための一冊。

ポップカルチャーと聖性

柳澤田実=著者
blueprint 2,700円+税 10月26日発売

宗教学者・哲学者の柳澤田実による初の単著。現代のポップカルチャーやファンダムに見られる「聖なる価値」を手がかりに、音楽、映画、ドラマ、漫画、アニメなどを宗教学・哲学の視点から読み解く。ビリー・アイリッシュや藤井風、『罪人たち』『チェンソーマン』など幅広い作品を取り上げ、そこに映し出される孤独や信仰、救済、死、欲望などのテーマを考察する。作品をたんなる消費やコンテンツとしてとらえるのではなく、人々の切実な思いや生きるための価値観を映し出すものとして再考する、現代カルチャー批評集。

注意攪乱 いま私たちはアートとパフォーマンスをどう見ているか

クレア・ビショップ=著者、清水知子=監訳、菅原伸也、井上絵美子、伊藤喜彦=訳
フィルムアート社 3,800円+税 11月10日発売

美術史家・批評家のクレア・ビショップによる芸術論・観客論。スマートフォンやソーシャルメディアの普及によって、私たちの注意や芸術の鑑賞体験はどう変化したのか。「集中は善、散漫は悪」という従来の価値観を問い直し、リサーチベースド・アートやパフォーマンス、公共空間への介入、モダニズム建築などを取り上げながら、デジタル時代におけるアートと観客の新たな関係を考察する。『人工地獄』の著者が、現代の芸術表現と「見ること」の変容を読み解く。

1989-1995 The Season of HFA

藤原ヒロシ=著者、鈴木哲也=取材・構成
宝島社 2,500円+税 10月7日発売

藤原ヒロシが1989〜1995年に雑誌『CUTiE』で連載していた「HFA(Hiroshi Fujiwara Adjustment)」を振り返る一冊。連載当時の誌面やエピソードを通して、DJやクラブを中心としたカルチャーや、ロンドンやニューヨークでの体験など、90年代ストリートスタイルの誕生をたどる。グッドイナフから裏原宿へと続くファッションの変遷や、仲間たちとの交流にも触れながら、「藤原ヒロシ」という存在をかたち作った雑誌文化と時代の空気を振り返る。

永久保存版「山田五郎 オトナの教養講座」 世界一やばい西洋絵画の見方入門DX

山田五郎=著者
宝島社 2,700 円+税 10月15日発売

人気YouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」の公式BOOKが、大判サイズになって登場。ダ・ヴィンチ、フェルメール、モネ、ゴッホなど50人の巨匠を通して、西洋絵画の歴史をたどる。《モナ・リザ》が名画と呼ばれる理由や、画家たちの意外な素顔、知られざる逸話などを、山田五郎ならではのユーモアとわかりやすい解説で紹介する。名画の魅力を楽しく伝える、山田五郎が読者に遺した知識と情熱が詰まった一冊。

より深く鑑賞したい人のための 新・西洋絵画入門

山内舞子=著者
SBクリエイティブ 2,600 円+税 10月31日発売

美術館で西洋絵画を前にしたとき、「何をどう見ればいいかわからない」という人に向けた入門書。絵画に描かれた人物の持ち物や植物、動物など、作品を読み解く手がかりとなる「アトリビュート」に着目し、「物」「行為」「植物」「動物」「気象と天文」「建物と場所」「時代」の7つの切り口から鑑賞のポイントを解説する。神話や聖書にまつわる知識から美術史の流れまで、豊富な図版とともに学び、名画の新たな魅力を発見できる。

選ばれるデザイン ブランドイメージを見る目が変わる。6つの視点

奥野正次郎=著者
BNN 2,400円+税 10月22日発売

ブランディングデザインを感覚や好みだけで判断せず、客観的にとらえるための考え方を解説。デザインイメージを「独自性」「連想性」「差別性」「継続性」「展開性」「画一性」の6つの視点から分析し、ブランドらしさが伝わっているか、競合との差別化ができているかなどを検証する。実例を交えながら、デザインの課題を見つけ、改善し、その判断を言葉で説明する方法を紹介する。デザイナーやクライアントなど、立場を問わず役立つ内容。

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