公開日:2024年2月1日

週末見たい展覧会5選。印象派、マリー・ローランサン、米田知子など【2024年2月第1週】

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週はウスター美術館の印象派、マリー・ローランサン、米田知子、川内倫子、void+の5つ

左上から時計回りに、「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」(東京都美術館、撮影:永田晶子)、「川内倫子 個展」(MA2 Gallery)、「マリー・ローランサン ―時代をうつす眼」(アーティゾン美術館、撮影:編集部)、米田知子 「氷晶」(シュウゴアーツ)

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*2月スタートの展覧会はこちらをチェック

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵(東京都美術館)

東京都美術館では先日、アメリカ・ボストン近郊・ウスター美術館の所蔵品から印象派作品を紹介する展覧会がスタート。出展作家には、日本でもよく知られるモネ、ルノワールなどフランスの印象派はもちろん、ドイツや北欧の作家、国際的に活動したサージェント、さらにはアメリカの印象派を代表するハッサムらの名前も。出展作品のほとんどが初来日だという本展。会場の様子や見どころは、フォトレポートをチェック

会場:東京都美術館
会期:1月27日〜4月7日

マリー・ローランサン ―時代をうつす眼(アーティゾン美術館、東京)

アーティゾン美術館では、20世紀前半に活躍した女性画家マリー・ローランサンの個展が開催中だ。キュビスムの画家として活動をスタートしたローランサンは、第二次世界大戦中もほとんどパリで暮らし、学生時代から72歳で亡くなるまで制作を続けた。本展では関連作家との比較を交えつつ、その魅力に迫る。本展と、同時期に開催されたアメリカのバーンズ・コレクション「Marie Laurencin: Sapphic Paris」展を、ジェンダーの観点から比較した近藤銀河によるレビューも合わせて読んでおきたい。

会場:アーティゾン美術館
会期:2023年12月9日~2024年3月3日

米田知子 「氷晶」(シュウゴアーツ、東京)

六本木のシュウゴアーツでは、写真家米田知子の個展が開催されている。出展される24点ほどはどれも初公開の作品。2013年〜23年にフィンランドで撮影された氷晶シリーズやラップランド・キルピスヤルヴィ村で撮影されたAuroraシリーズ、シャボン玉をモチーフとした作品など、寒冷地で撮影された作品が多数並ぶ。

会場:シュウゴアーツ
会期:1月13日〜2月24日
*月曜、日曜、祝日は休廊

川内倫子 個展(MA2 Gallery、東京)

恵比寿のMA2 Galleryでは、恵比寿映像祭2024地域連携プログラムとして写真家川内倫子の個展が今週末からスタート。「祈りを捧げることについて向き合う場を、来廊者と共有できたら」という作家の思いから、〈あめつち〉シリーズのプリントや映像作品などが、会場となる4層のフロアに配される。

会場:MA2 Gallery
会期:2月2日〜2月24日
*月曜、日曜、祝日は休廊(火曜は前日までの事前メールアポイント制)

[VOID+STOCK]exhibition: part1(ヴォイドプラス、東京)

アートセレクトショップ「VOID+STOCK」は表参道のスペースにて、特別展を開催中。テーマは、アーティストのアトリエに眠る作品の再発掘。人の目に触れることの少なかった「ストック品」 をメインに、未発表作品や新作も公開される。出展作家は、内海聖史、五月女哲平、庄司朝美、東恩納裕一、O JUNの5名。

会場:ヴォイドプラス
会期:1月19日〜2月12日

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。