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*夏休みに見たいおすすめ展覧会も公開中!
能登半島地震の影響による長期休館からの再開を飾る本展は、同館の収蔵作品を紹介するコレクション展。イギリスの人類学者、ティム・インゴルドの著書『ラインズ 線の文化史』がインスピレーション源となっており、多面的で発展的な世界のつながりを作品を通じて示す機会となった。参加アーティストには、横山奈美、エル・アナツイ、ティファニー・チュン、サム・フォールズ、大巻伸嗣、ジュディ・ワトソンなど。展示の様子はこちらのフォトレポートから。
自然の諸要素と日常のささやかな事物を受け止め、「根源的な生の光景」を表現してきた内藤礼。本展の企画は150年の歴史を持つ東京国立博物館の収蔵品や建築と内藤の出会いがきっかけになっており、縄文時代の土器や同館の建築にインスピレーションを受けた作品が展示される予定だ。また、9月から銀座メゾンエルメスで開催される関連展もぜひチェックしたい。 展示の様子はこちらのフォトレポートから。
会場:東京国立博物館
会期:6月25日〜9月23日
ライゾマティクスはメディアアーティストの真鍋大度、石橋素が主宰するクリエイティブコレクティブであり、テクノロジーとリサーチを掛け合わせた実験的なプロジェクトを数多く手がけてきた。ライゾマティクスにとって初のギャラリーでの大規模個展かつ作品販売を行う場となる本展は「AIと生成芸術」をテーマとし、アーティストの「創造的思考プロセス」そのものを作品化。生成AIが内在する倫理・社会規範的問題についても考察を行う。
会場:KOTARO NUKAGA(天王洲)
会期:6月29日〜9月28日
19世紀末フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。本展では、ロートレックによる紙作品の個人コレクションとしては世界最大級であるフィロス・コレクション全面協力のもと、約240点の作品が集結。素描作品や、ポスターを中心とする版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人にあてた手紙、ロートレックの私的な写真などを通じて画家の全貌に迫るような機会となった。
会場:SOMPO美術館
会期:6月22日〜9月23日
朝鮮時代の工芸の美をいち早く見出し、京城(現在のソウル)に朝鮮民族美術館を設立した浅川伯教・巧兄弟と柳宗悦。創設100周年を記念して開催される本展では、同館のこれまでの足跡をたどり、当時集められた品々を中心に、設立募金関連資料や開催された展覧会の資料を交えて紹介。世界で初めて設立された朝鮮工芸の専門美術館・朝鮮民族美術館の意義を、あらためて検証する。