公開日:2021年11月3日

ゲルハルト・リヒターの初公開作品も。エスパス ルイ・ヴィトン大阪「Abstrakt」展は11月開幕

「ドイツ最高峰の画家」の抽象絵画18点を厳選。

今年2月にオープンしたエスパス ルイ・ヴィトン大阪で、ゲルハルト・リヒターの個展「Abstrakt」が行われる。会期は11月19日〜2022年4月17日。

日本国内では東京、表参道に続き2軒目となるこのエスパス ルイ・ヴィトン。オープニングではジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの二人展「Fragments of a landscape(ある風景の断片)」が行われ人気を博したが、展示第2弾はゲルハルト・リヒターの個展となる。

MÖHRE (1984) 200 × 160cm Exhibition view at Fondation Louis Vuitton, 2014 ©Gerhard Richter Photo credits: © Fondation Louis Vuitton / Martin Argyroglo

ゲルハルト・リヒターは1932年東部ドイツ・ドレスデン生まれ。61年に当時の西ドイツに移住後、デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学。これまでにポンピドゥー・センター、テート・ギャラリー、ニューヨーク近代美術館、テート・モダンなどの主要美術館で個展を開催し、「ドイツ最高峰の画家」とも呼ばれている。

世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで行われる「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環となる本企画は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵作品から選び抜かれた作品が展示されるというもの。フォンダシオン ルイ・ヴィトンは現代アートとアーティスト、そのインスピレーションの源となった重要な20世紀の作品に特化した芸術機関だが、このたび同機関はエスパス ルイ・ヴィトン大阪のために、コレクションからリヒターの18点の抽象絵画を厳選。30年以上にわたる創作活動をたどる。

18点のうち《940-4 Abstraktes Bild (アブストラクト・ペインティング)》(2015)と《941-7 Abstraktes Bild (アブストラクト・ペインティング) 》(2015)の2作品は、今回が初公開となる。

STRIP (921-2) (2011) 200 × 440cm Exhibition view at Fondation Louis Vuitton, 2014 ©Gerhard Richter Photo credits: © Fondation Louis Vuitton / Martin Argyroglo

来年、日本の美術館では16年ぶりとなる大規模個展が東京国立近代美術館、豊田市美術館で行われることも話題のリヒター。それらに先駆け、まずは本展で作品に向き合うのはいかがだろう。

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