
会場風景
横浜・山下ふ頭のイマーシブ・ミュージアム「THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP」が、10月24日にリニューアルオープン。新コンテンツとして、クロード・モネと日本の浮世絵のつながりに着目したシアタープログラム「印象派モネと浮世絵 [モネを魅了した、日本の美]」がスタートする。映像や音楽、空間演出を通して、印象派と浮世絵が交差する芸術の世界に没入できる。会期は2027年3月31日まで。

新プログラムでは、葛飾北斎や歌川広重、喜多川歌麿らが生み出した浮世絵の表現と、モネの作品とのつながりを探る。独自の構図や自然のとらえ方など、日本美術から影響を受けた西洋の芸術家たち。なかでもモネは熱心な浮世絵の収集家として知られ、40年以上を過ごしたジヴェルニーの邸宅にも多くの作品を飾っていた。
会場では、モネや印象派画家たちの作品を大規模な映像として空間全体に投影し、音楽や建築、音響と融合させる。プログラムは「プロローグ 日の出」から始まり、「印象派と近代都市パリ」「パリから海へ:光をもとめて」「自然のなかへ」「ジャポニスム」「浮世絵:江戸の美と新たな視覚表現」「睡蓮:移ろう光、はてしない風景」の6章を経て、「エピローグ 日没、光と影」で締めくくられる。光や季節の移ろいを追い続けたモネのまなざしと、浮世絵がもたらした革新的な視覚表現を、作品を鑑賞するだけでなく、その世界に身を置きながら味わえる。



メインシアターの奥には、モネが晩年まで暮らしたジヴェルニーの邸宅に着想を得た「モネのダイニングルーム」も登場。北斎や広重、歌麿らの浮世絵が飾られていた空間をイメージし、モネの日常と日本美術とのつながりを感じられる世界観を作り出す。浮世絵の歴史や表現、作品を支えた職人の技を紹介する「浮世絵ギャラリー」も併設される。


そのほか、俳優・山口智子のライフワークであり、プロデューサーを務めるプロジェクト「LISTEN.」から、イマーシブアートと融合したシリーズ「ONE MOMENT」の新作「WHITE NIGHT 自夜」を上映。10年をかけて約26ヶ国を巡り、未来へ残したい「音」を映像に収めてきた同プロジェクト。今回の新作では、北の大地に息づく音や自然の営みを、映像と音楽で体験できる。また、「トヨタ夢のクルマアートコンテスト」の入賞作品を没入型映像として上映する企画も実施される。
会場の山下ふ頭エントランスから展示空間までは、トヨタのモビリティ「e-Palette(イーパレット)」が運行。今回のリニューアルでは自動運転の実証も予定している。アートとテクノロジーが融合する新たな文化体験の場として、その進化にも注目したい。


